フォビ・チャイナ(Huobi China)は中国政府が支援するブロックチェーン・アライアンスに参加した。同アライアンスは中国で最も影響力を持つインフラ・サービス・プロバイダーの1つとなることを目指している。
中国54都市、香港、シンガポールでテスト予定
フォビ・チャイナは、ブロックチェーンベースド・サービス・ネットワーク(BSN)ディベロップメント・アライアンスへの参加を12月1日(現地時間)、中国南部の杭州でのローンチ時に発表した。同社がCoinDeskに語った。
BSNは、同国最高レベルの中央計画機関「国家発展改革委員会」傘下のシンクタンク「国家情報センター(SIC)」が主導、ブロックチェーンを使用する中国の組織、あるいは国際組織に対してインフラサービスを提供することを計画している。
BSNはもともと、SIC、中国移動(China Mobile)、銀聯(Union UnionPay)など6つの組織が設立した。
スマートシティ管理といったプロジェクトのために中国の54都市、さらに香港、シンガポールでもテストを行う予定と中国銀聯(China UnionPay)の時文朝総裁は10月、テストを発表した際に語った。
アンドロイド、iOSよりも先に
「アプリ開発では、一般にアンドロイドとiOSが想定される。我々は皆が独自ブロックチェーン技術の開発を考えた時に、BSNが一番に頭に浮かぶことを願っている」
フォビ・チャイナは2017年の仮想通貨の取り締まり以降、中国国内での仮想通貨取引から脱却し、ブロックチェーン・サービス・プロバイダーとしての地位を確立しようとしている。
同社ウェブサイトによると同年、フォビはグローバル展開を開始し、仮想通貨取引事業をシンガポール、日本、韓国に移管、それぞれ現地で事業を展開した。
中国南部の海南省に本社を置くフォビ・チャイナは2018年11月、ブロックチェーン子会社「Beijing Lianhuo Information Services LLC」に中国共産党委員会を設立することで中国政府との関係を強化した。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Shutterstock
原文:Huobi Says It’s Joining a Chinese Government-Led Blockchain Alliance