新たな推計によると、2020年5月に予定されているビットコイン・マイニングの半減期によって、ビットコイン価格は2万〜5万ドル(約220万〜540万円)になる可能性がある。
ヘッジファンド、ライトニング・キャピタル(Lightning Capital)のマネージング・パートナーで、ニューヨーク市立大学バルーク校の非常勤教授も務めるチャールズ・ウォン(Charles Hwang)氏は、現在の7500ドル(約81万円)付近の価格の数倍を予測している。
ウォン氏はミディアム(Medium)への投稿に、マイニング報酬が年間65万7000ビットコインから32万8500ビットコインに半減しても、2021年のビットコイン需要は63万3000ビットコインで安定すると推測していると記した。
「供給の急激な減少は、次のビットコイン価格の上昇の触媒となる可能性は高い」とウォン氏は記した。
ライトニング・キャピタルは、保有資産約50万ドルという小規模なヘッジファンド。ウォン氏の予測は、半減期の潜在的な影響を推計しようとする投資家やアナリストの数多くの推測に加わった。
9万ドルとの予測も
一部の市場観測筋は、2012年と2016年のビットコインの過去2回の半減期は、ビットコイン価格の大幅な上昇の要因になったと述べ、ドイツのバイエルン州立銀行(BayernLB)は、2020年の半減期はビットコイン価格を9万ドルまで押し上げる可能性があると予測した。
一方、他のアナリストの中には、投資家は半減期が予定されていることを理解していたので、理論的にはビットコイン価格にすでに織り込み済みのはずと主張する人もいる。
ウォン氏はCoinDeskのインタビューで、自身の需要予測は控えめなものと語った。
「ビットコインには需要がないと主張する人は多い。だが、いくつかのデータは、人々がビットコインを購入していることを示している」
ウォン氏はミディアムへの投稿の中で、自身の研究は投資アドバイスと捉えられるべきではないと記した。
翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸
原文:Bitcoin Halving Could Leave Price at $20K-$50K, Hedge Fund Manager Says