年末年始、正月をはさんだこの時期は多くの人が休暇をとっているだろう。株式の証券取引所とは異なり、仮想通貨取引所では今も取引が行われているが、多くの企業が休業中のためニュースも多くない。そこで今回は“箸休め”的に仮想通貨・暗号資産に関するクイズをつくってみたので挑戦してみてほしい。まずは初級編。仮想通貨・暗号資産取引をしたことがある人なら誰でも答えられるはずだ。これで物足りないという中級・上級者のためにクイズ上級編も用意した。
Q1「ビットコインの生みの親は誰?」
ビットコインは2009年にこの人の論文がもとになったと言われています。さて、誰のことでしょうか?
(1) サトシ・ナカモト
(2) クレイグ・ライト
(3) ロジャー・バー
(4) ヴィタリック・ブテリン
Q2「国内で起きたハッキング事件で流出した仮想通貨の額が最大だった取引所は?」
これまでに何度か起きている仮想通貨の流出事件。実は国内でも何度か起きています。ハッキングで取引所が被害を受けた事件のうち最も額が大きかったのはどこ?
(1) マウント・ゴックス
(2) コインチェック
(3) ビットポイント
(4) ビットフライヤー
Q3「ビットコインが最高値を記録したのはいつ?」
ビットコインは生まれてまだ10年ほどですが、一度200万円を超える水準まで達しています(ちなみに19年12月で80万円前後です)。過去最高を記録したのはいつだったでしょうか?
(1) 2017年11月
(2) 2017年12月
(3) 2018年11月
(4) 2018年12月
Q4「ビットコイン以外の仮想通貨を何と呼ぶ?」
「ビットコインしか知らない」という人もいるようですが、実は仮想通貨は世界中に数千あると言われています。ただビットコイン以外の通貨は時価総額も大きくないため、ひとまとめにしてこう呼ばれます。
(1) 草コイン
(2) シットコイン
(3) オルトコイン
(4) リブラコイン
Q5「日本生まれの仮想通貨はどれ?」
ブロックチェーンに国境は関係ありませんから、日本生まれ、アメリカ生まれという表現は適していないかもしれませんが、日本人が中心となって日本のコミュニティから生まれた通貨があります。
(1) リップル
(2) ネムコイン
(3) ライトコイン
(4) モナコイン
答え
A1 「ビットコインの生みの親は誰?」……(1) サトシ・ナカモト
サトシ・ナカモトの論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」(PDF)が始まりです。日本語版はこちら(PDF)。数ページの論文ですので一度読んでみると面白いかもしれません。なおサトシ・ナカモトが実在の個人なのか、日本人なのか、どこの誰なのか。存命中なのか、まったく分かっていません。
A2 「国内で起きたハッキング事件で流出した仮想通貨の額が最大だった取引所は?」……(2) コインチェック
取引所の事件というとマウント・ゴックスが知られていますが、このときの流出額は450億円以上と言われているのに対し、コインチェックの事件では580億円に達したと言われています。
A3 「ビットコインが最高値を記録したのはいつ?」……(2) 2017年12月
ビットコインが過去最高値を付けたのは2017年12月、今からもう2年以上前のことです。この時、国内取引所の平均価格で2,350,517円を一時記録しています。
A4 「ビットコイン以外の仮想通貨を何と呼ぶ?」……(3) オルトコイン
オルトとは”Alternative”のこと。「代替」「代わりの」といった意味で、「アルトコイン」とも言われます。草コインはほとんど認知されていないその他大勢のコインのこと。シットは英語のスラングで取るに足らないようなコインをそう言うようです。なおリブラはフェイスブックが発表したデジタル通貨の名前ですが、まだ発行されていません。
A5 「日本生まれの仮想通貨はどれ?」……(4) モナコイン
インターネット掲示板2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)でアイデアが示されたことから、2ちゃんねるを象徴するキャラクター「モナー」を名称のモチーフになっています。当初は「モナーコイン」と呼ばれていました。
構成:小西雄志
編集:濱田 優
写真:AnnaGarmatiy, ComicSans / Shutterstock.com