ビットコイン(BTC)価格は、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物のオプション取引が初日の取引高でライバルのバックト(Bakkt)を上回った後、再び、上昇した。
協定世界時1月14日0時30分頃、ビットコイン(BTC)価格は前週から続いた8200ドル付近の抵抗線を超えて上昇した。
ビットコインはこの2カ月近くの最高値8446ドルを記録した後、当記事執筆時点には8413ドルで取引されている。
この価格上昇は、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物のオプション取引が順調なスタートを切った数時間後のこと。CMEのオプション取引は初日、ライバルのバックト(Bakkt)を上回った。
仮想通貨取引大手カンバーランド(Cumberland)のグローバル責任者クリス・ズールケ(Chris Zuehlke)氏は、機関投資家は仮想通貨市場への大規模な参入をサポートしてくれる伝統的なリスクマネジメントツールを求めていると述べた。
「他の新しい金融商品と同様に、我々は投資家がより快適に取引できるようになるにつれて、取引高は自然に増えてくると期待している」
先物のオプション取引とは、保有者に満期日もしくは満期日以前に、あらかじめ定められた価格(権利行使価格)で特定の先物契約を売買する権利を与えるもの。権利は義務ではなく、放棄することもできる。
仮想通貨取引企業デジタル・アセット・キャピタル・マネジメント(Digital Asset Capital Management)のトレーディング責任者ジョシュア・グリーン(Jpshua Green)氏は、ビットコイン価格の上昇の要因は「よく分からない」と述べ、ショート・スクイーズの可能性を指摘した。
カンバーランドのビジネス開発のグローバル責任者ジャスティン・チョウ(Justin Chow)氏は、ビットコインの最近の価格上昇はアルトコイン、特にビットコインSVやビットコインキャッシュなどに導かれていると述べた。
「CMEのビットコイン・オプションのローンチはこうした動きに対応しているが、ビットコインから分岐したコインと、半減期を控えた他のアルトコインが最も強いパフォーマンスを示している」
この24時間で、ビットコインSVは22.1%、ビットコインキャッシュは6.84%上昇している。
他の主要な仮想通貨もビットコインの好調さを受けて上昇しており、イーサリアムは2.95%、XRPは2.16%上昇した。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
原文:Bitcoin Price Rallies 3.7% to Hit 2-Month High