2020年2月12日、イーサリアム価格が7カ月ぶりの高値となるなか、イーサリアム先物の取引高は2019年6月27日以来、初めて45億ドル(約4900億円)を超えた。
イーサリアムとアルトコインに再注目
スキュー・マーケッツ(Skew Markets)のデータによると、イーサリアム先物の取引高は過去3週間で7億5000万ドル(約820億円)から45億ドル(約4900億円)超へと急激に増加した。同じ時期にイーサリアム(ETH)の価格は、160ドルから280ドルへと、70%近く上昇した。
取引高と価格の急上昇は、イーサリアムとアルトコイン全般への新たな関心を示している。アルトコインの多くは、イーサリアム上で作られている。
「市場は徐々に活気づき、ビットコインと今後の半減期に長く焦点を当てた時期を経て、2020年はアルトコインを再考しようと考えているようだ」とスキュー・マーケッツの共同創業者兼CEO、エマニュエル・ゴー(Emmanuel Goh)氏は語った。
2019年、ビットコインは90%以上を上昇を見せたが、イーサリアムは1%下落した。
ゴー氏によると2020年、流れは今、イーサリアムを向いている。イーサリアムは1月1日以降、価格が2倍になっているが、ビットコインは41%の上昇となっている。
3つの大手取引所が専有
3つの大手取引所──ビットメックス(BitMEX)、フォビ(Huobi)、オーケーエックス(OKEx)──は2月12日、それぞれ10億ドル相当のイーサリアム先物を取引し、取引高合計の85%近くを占めた。
これら3つの取引所の取引高合計が30億ドルを超えたのは2019年9月24日のこと。
ビットメックス単体でも取引高は13億ドルとなり、18億ドルを記録した7月19日以来の取引高となった。
過去最高の未決済建玉数
イーサリアム価格の最近の高騰はまた、未決済の先物契約数である未決済建玉の堅実な増加にも裏付けられている。
未決済建玉の合計数は2月12日、過去最高の7億5000万ドルとなり、1月1日の3億2000万ドルから130%以上増加した。
テクニカル分析の指標を重視している人にとって、価格上昇と未決済建玉数の増加は上昇傾向を確かめるものと言われている。
翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸
写真:Ether prices, Aug. 13, 2019 to Feb. 13, 2020.
原文:Ether Futures Volume Highest Since June 2019