この1週間に起きた仮想通貨(暗号資産)・ブロックチェーン分野のニュースを振り返ろう。2月14日(金)-2月21日(金)には、ビットコインが100万円を割ったこと、新型コロナウイルスの感染拡大でブロックチェーンの国際会議が延期されること、フェイスブックのリブラに新規加盟社が出たことなどが報じられた。
2月21日──eコマース大手ショッピファイ、リブラ協会に参加
eコマース大手のショッピファイが、フェイスブックのデジタル通貨「リブラ」を運営するリブラ協会に加わると同社が発表した。リブラ協会が発足してから新規加盟は初となる。
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バイナンスの本社所在地に疑問符、マルタ当局が否定
仮想通貨取引所のバイナンスがマルタでの仮想通貨事業に必要な認可を得ていないと、現地の金融当局MFSAが発表した。バイナンスの本社がマルタにあるとの報道を受けてのこと。バイナンスCEOのジャオ・チャンポン氏は「分散型の事業を行っている」と述べた。
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2月25日──9割の銀行が家計簿アプリなどフィンテック企業とAPI連携
銀行の持つ顧客データをもとにサービスを提供するフィンテック企業と銀行との間で、APIなどでシステムを連携させるための契約が進んでいる。銀行法で、金融機関と電子決済等代行業者との間で2020年5月までに契約を締結するよう求められているが、9割超の銀行が契約済または交渉中だという。金融庁が2019年12月末時点の契約締結や交渉の状況を発表した。
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2月26日──ビットコイン100万円割れ、新型コロナ感染拡大で広がる先行き不透明感
ビットコインの価格が100万円を割った。100万円割れは2月5日以来、3週間ぶり。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が広がる中、株式市場でも先行き不透明感が広がっている。
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2月27日──FBリブラに仮想通貨ブローカーが加盟、 ショッピファイに続く
フェイスブックのデジタル通貨「リブラ」を運営するリブラ協会に、仮想通貨ブローカーのタゴミが加わるとテッククランチが報じた。
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新型コロナウイルス感染拡大、政府要請でブロックチェーン国際会議も延期
金融庁と日本経済新聞社が3月9、10日に開催するとしていたブロックチェーンの国際会議「BG2C、FIN/SUM BB」を延期し、4月21〜23日に開催すると発表した。参加できなくなった人には、チケット代金の返金に応じるという。新型コロナウイルスの感染拡大を抑える政府要請に応じた。
文:小西雄志
編集:濱田 優
写真:Shutterstock