香港に拠点を置く仮想通貨取引所のオーケーエックス(OKEx)は、自社のブロックチェーン上で分散型取引所(DEX)を立ち上げる計画を発表した。
2019年3月22日、オーケーイーエックスは、同社「初の」分散型取引所「OKDEx」の基盤として、自社ブロックチェーン「オーケーチェーン(OKChain)」の開発を進めていると発表。現在、開発の「最終」段階に入っており、テストネット(試験的ネットワーク)の立ち上げは、今年6月になる見込みだという。
同社は、ユーザーの要望に応えるために、4月末までに自社トークン「OKB」をERC-20準拠のブロックチェーンに移し、その後、オーケーチェーンのネットワークが「安定」フェーズに入り次第、全てのトークンを新ネットワークに移す。
同社は発表文で「OKBはオーケーチェーン・ネットワークのネイティブトークンとなり、取引手数料の支払いやオーケーチェーン上で開発された分散型アプリ(Dapp)で使用することができるようになる」と述べた。
分散型取引所は、仮想通貨取引所にとって最新の必須アイテムのようだ。調整取引量において世界最大の仮想通貨取引所、バイナンス(Binance)も独自の分散型取引所を立ち上げる予定。
バイナンスは先月、自社分散型取引所の公開テストを開始した。ユーザーは、ウォレットの作成、および同プラットフォームのインターフェースを操作することができる。また、同社はプラットフォームのテストユーザーを増やすためのキャンペーンを実施。コンテストの賞金として総額10万ドル(約1100万円)相当がネイティブコインのバイナンスコイン(BNB)で支払われる。
シンガポールに拠点を置く仮想通貨取引所、フォビ(Huobi)は、さらに一歩先を行く。同社は昨年6月に独立した分散型取引所に進化させることを発表している。同社は当時、プラットフォームの基盤となるオープンソース・ブロックチェーン・プロトコルの開発に協力する開発者に資金を提供すると発表している。
翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:OKEx image via Shutterstock
原文:OKEx Crypto Exchange Is Building a Blockchain, DEX to Come Soon