フィスコ仮想通貨取引所は2019年中に、運営する2つの取引所を統合する。
フィスコ仮想通貨取引所(FCCE)では、2018年11月に「Zaif」事業を譲り受けて以来、一つの仮想通貨交換業の登録で「フィスコ仮想通貨取引所」と「Zaif」の取引所を運営してきた。同社は、3月28日に提出した有価証券報告書で、二つの取引所を今年中に統合する計画を明らかにした。
Zaifが譲渡されるまで運営を行っていたテックビューロが業務改善命令を受けるなどして、Zaifの一部のサービスは現在も停止されている。今後は、口座開設の際の顧客確認手続きの徹底や、AML・CFT(アンチマネーローンダリング/テロ資金供与防止)などの対策を強化し、2月現在で利用を停止しているサービスを再開していく方針だ。
報告書によると、同社は人工知能(AI)を利用した仮想通貨のトレーディングシステムの開発を続け、市場の動向を踏まえて資金効率にフォーカスした運用を行っていくと述べている。
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:仮想通貨取引パネル・イメージ(Shutterstock)