米証券取引委員会(SEC)への開示資料によると、仮想通貨のヘッジファンドで知られるポリチェーンキャピタル(Polychain Capital)の運用資産残高(AUM)が、昨年8月の開示時点から大幅に減少していることがわかった。
残高は3月末時点で5億9150万ドル(約662億円)で、2018年8月の開示資料が示した9億6780万ドルから約3億7600万ドルも縮小した。同社の運用資産残高の減少については、先にウォール・ストリートジャーナルが報じていた。
サンフランシスコを拠点とするポリチェーンは、主にクリプト業界のベンチャー企業などに投資を行うファンド。創業者はOlaf Carlson-Wee氏で、取引所を運営するコインベースの初の社員となった人物。
資料によると、同社は5つのファンドを運用している:1)ポリチェーンマスターファンド、2)ポリチェーンマスターファンドII、3)ポリチェーンベンチャーズ、4)ディフィニティ・エコシステムファンド、5)ポリチェーン・オポチュニティーズファンドI。
資料には、暗号資産領域での投資におけるリスクが、以下のように記されている。
「デジタル資産が、将来の購買力という観点で、その価値を長期にわたって維持する保証は無い。また、主要な小売業者や事業会社がデジタル資産による決済を採用し続けていくという保証も無い」
CoinDeskはポリチェーンキャピタルに取材を試みたが、コメントは得られなかった。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂
写真:ポリチェーンキャピタル・パートナーのChase Lochmiller氏
原文:Polychain’s Assets Drop $376 Million Since August, SEC Filings Show