東京証券取引所で10月1日、同取引所に上場する全銘柄の売買が停止された。東証は理由として、「相場情報の配信に障害が発生」したことと発表。午前10時の時点でも注文受付も不可となっている。上場株式だけでなく、転換社債型新株予約権付社債(CB)や、ToSTNeT取引(立会外取引)も売買停止となっている。同じ日本取引所グループの札幌、名古屋、福岡の各証券取引も同様に取引が停止されているが、大阪証券取引所は稼働している。
2005年にもシステム障害が発生
東証は過去、2005年11月にシステム障害の影響で株式売買を全面停止したことがある。また06年1月には、旧ライブドアが強制捜査を受けたことから売り注文が殺到、注文を処理できなくなって全銘柄の売買が停止されたことがある。
東証「2日は9時から売買を行う」【追記】
東証は同日、都内で緊急の会見を開き、宮原幸一郎社長らが市場関係者や投資家に謝罪。停止の原因については、ハードウェア障害の発生、バックアップ切り替えの不具合などと説明した。10月2日は午前9時から通常通り売買を行うと発表しており、2日の基準値段は、1日と同じ基準値段または板中心値段を採用するとしている。
文:CoinDesk Japan編集部
編集:濱田 優
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