LINE傘下で暗号資産とブロックチェーン事業を行うLVCが、ユーザーがビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を取引所に貸し出して、貸借料を取得できるサービスを開始する。
同サービスは10月7日からスタートするもので、ユーザーは自身が保有する暗号資産をLVCが運営する取引所「BITMAX」に貸し出すことができる。銀行ローンにおける利息にあたる「貸借料」は、貸し出しを行った日の翌日から日次で毎日発生する。LINEは6日、東京証券取引所に発表文を開示した。
ユーザーは貸し出している暗号資産を最短で当日、最長で7日以内に返還を受けられ、暗号資産の価格が変動した際、貸出しを終了して早期に売却することも可能。また、LVCは今月7日から30日までの間、貸出しの貸借料率が年率で10%になるキャンペーンを実施する。
貸出しサービスの対象となる暗号資産は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の5種類だ。
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LVCは過去3年間で暗号資産・ブロックチェーン事業の拡大を急ピッチで進めてきた。ブロックチェーン事業では、8月に独自で開発したブロックチェーンを商業化し、企業や開発者がそのブロックチェーン上でアプリなどを開発できる取り組みをスタートさせた。
開発企業向けのブロックチェーンプラットフォーム「LINE Blockchain Developers」では、ブロックチェーン上のサービスを通じて流通するデジタル資産を管理できるウォレット「BITMAX Wallet」が使えるようになった。
編集:佐藤茂
写真:多田圭佑