プライバシーを重視した匿名性の高い暗号資産「モネロ(XMR)」の価格が、アメリカ時間の10月12日に急上昇、2018年9月以来の2年ぶりの高値となる135ドルとなった。CoinDeskの集計データで分かった。
時価総額で15位のモネロは10月だけで23%上昇し、9月上旬の75ドルを下回る安値から80%近く上昇している。
同じく匿名性の高い暗号資産、ジーキャッシュ(ZEC)は当記事執筆時点、75ドル付近で取引され、12日は6.7%の上昇となった。
他の匿名機能を持つ暗号資産、ジーコイン(Zcoin)、ホライズン(Horizen)、ハーモニー(Harmony)などもデータサイトのメッサーリ(Messari)によると価格が上昇している。
これらの暗号資産は、ファイブ・アイズ(アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの5カ国による機密情報共有の枠組み)、インド、日本が暗号化アプリに法執行機関を通じてアクセスできるようにすることを求める共同声明に署名したことを受けて注目を集めた。
米内国歳入庁(IRS)は、ブロックチェーン分析企業のチェイナリシス(Chainalysis)およびIntegra Fecと契約を結び、モネロの取引追跡ツールを開発した。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:CoinDesk
原文:Monero Leads Rally in Privacy Coins, Rising to Two-Year Highs