「クジラ」と呼ばれるビットコイン市場に影響を与える大口投資家の数が、価格上昇とともに4年ぶりの高水準となっている。
データサイトのグラスノード(Glassnode)によると、最低1000ビットコインを保有するクジラの数は10月25日時点で1939。2016年9月以来の水準を記録した。ビットコインの価格は先週、13%以上の上昇となり、週としては4月以来、最高のパフォーマンスを記録。
米決済大手のペイパル(Paypal)が暗号資産の決済・取引サービスの計画を発表した10月21日以降、ビットコインの上昇傾向は勢いを増した。翌22日には価格が1万3300ドルを超え、13カ月ぶりの高値となった。
金融緩和策によりドルの供給量が20%増加する一方、クジラの数は13%以上増加。
富裕層がインフレに対するリスクヘッジとしてビットコインを活用する動きが反映しているのではとオンチェーン・アナリストであり、ニュースレター「The Bitcoin Forecast」の執筆者でもあるウィリー・ウー(Willy Woo)氏は述べた。
また、英米の複数の上場企業がビットコインへの投資を開示しており、暗号通貨に対する考え方はビジネス界でも変わりつつある。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Shutterstock
原文:Number of Bitcoin ‘Whale’ Addresses at Highest Since Fall 2016