ゲーム大手カプコンにサイバー攻撃、身代金をビットコインで要求か:報道

サイバー犯罪集団がゲーム大手のカプコンの機密情報を不正に入手し、外部に流出させない見返りに同社に取引を要求していると、日本経済新聞などの国内の報道機関が報じた。

日経の報道によると、「RAGNAR LOCKER」を名乗る集団が9日、カプコンへのサイバー攻撃に成功し、社員や顧客の個人情報を含む約1テラバイトのデータをダウンロードしたとインターネット上で犯行声明を発表。外部に流出させない見返りに11月11日午前8時(日本時間)までに同組織への返答を要求しているという。

カプコンは4日、第三者からの不正アクセスを受けた事実を発表している。同社は現在、捜査当局に相談し、調査を続けている。カプコンに不正アクセスを行ったのが実際にRAGNAR LOCKERであるかは分からない。

朝日新聞は9日、カプコンの社内サーバーやコンピュータの一部がランサムウェアに感染し、同社の一部の業務が一時的に停止に追い込まれたと報じた。ランサムウェアに感染すると、利用者のアクセスは制限される。ランサムウェアの作成者は、被害を受けた企業などにその制限を解除するための身代金を要求する。

また、テレビ朝日の「報道ステーション」は10日、サイバー犯罪集団がカプコンに対して11億円の身代金をビットコインで支払うよう要求している可能性があると報じた。

編集:佐藤茂
写真:Shutterstock