ビットコイン(BTC)からハードフォーク(分岐)して生まれたビットコインキャッシュ(BCH)は、再び2つの新しいブロックチェーンに分岐した。今回は、2つのうち1つは消滅する可能性が高い。
バイナンス(Binance)がマイニングしたブロックナンバー「661647」が、ビットコインキャッシュ(BCH)の最後ブロックとなった。分割後の最初のブロックはアントプールがビットコインキャッシュノード(Bitcoin Cash Node:BCHN)でマイニング。その後、複数のマイナーが続けてBCHNをマイニングしており、分割後の状況はBCHNが優勢となっている。
一方、ビットコインキャッシュABC(Bitcoin Cash ABC:BCH ABC)はマイナーの支持を得られていない。ハードフォーク前、マイナーの80%がBCHNのサポートを表明していた。
今回のハードフォークは、マイニング報酬の8%を開発資金、いわゆる「マイナー税」にあてるというアップデート内容をめぐる対立の結果だ。
BCH ABCはこのアップデートを支持。BCHNはこのアップデートに反対し、マイナー税をソースコードから削除した。この結果、ビットコインキャッシュは2つに分岐した。
CoinDesk 20によると、ハードフォーク前、ビットコインキャッシュの価格は7.5%下落し、237.54ドルとなった。
BCH ABCがマイナーの支持を得られないままだと、BGH ABCブロックチェーンは理論上「消滅」することになる。
大手暗号資産取引所のほとんどは、BCHNをサポートする可能性が高く、ティッカー(識別記号)として「BCH」を継承すると発表している。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:CoinDesk
原文:Bitcoin Cash Has Split Into Two New Blockchains, Again