オンラインカンファレンス「FINTECH JAPAN2020」(一般社団法人Fintech協会主催)が11月17日、開幕した。テーマを「新しい日常のフィンテック–New Fintech in New Normal–」とし、新たな生活様式における金融やFintechのあり方を模索することを目的に開催。19日までの3日間に、およそ50人が講演やディスカッションを行う予定だ。
日本のフィンテックエコシステムの状況とは?
初日の17日は同協会の代表理事副会長である鬼頭 武嗣氏(クラウドリアルティ代表取締役)があいさつ。グローバルキーノートとして、金融庁の野崎彰フィンテック室長、日本銀行の副島豊FinTechセンター長がそれぞれ「当局が語る2020のFINTECH」と題して英語で講演。
野崎氏は同庁の取り組みや、近く初回会合が行われるBGIN(ブロックチェーン・ガバナンス・イニシアチブ・ネットワーク)などについて紹介。副島氏は「マネーとは何か」「マネーの起源」「マネーのあらゆる形」といったスライドを使い、金融・マネーの本質や原則などについて語った。
その後、東京国際金融機構の竹腰尚美氏、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングの白川達朗氏によるディカッション「Fintech ecosystem in Japan」が行われた。モデレーターはFintech協会理事でPlug and Play Japanの貴志優紀氏が務めた。竹腰氏は、東京を国際金融都市として官民連携でプロモーションする取り組み「FinCity.Tokyo」について説明。白川氏は日本に進出している海外のフィンテック企業の動向などを紹介した。
午後6時からはレボリュートの金海寛氏、Symphonyの上原玄之氏、マネーソーの米岡和希氏、前出の貴志氏の4人によるパネルディスカッション「Pioneer companies to be successful in Japan」が行われる予定。
18日は平井大臣のビデオメッセージ放映、開催は19日まで
CoinDesk Japanがメディアパートナーを務めているこのイベントは、11月19日までの3日間の予定で行われる。
2日目の11月18日は平井デジタル改革大臣がビデオメッセージを寄せるほか、「新仲介・新決済法で変わる アフターコロナの個人向けサービス」(メルペイ・吉川徳明氏、カンム・八巻渉氏ら登壇)、「DEFI IN NEW NORMAL」(bitFlyer Blockchain・金光碧氏、auフィナンシャルホールディングス・藤井達人氏ら登壇)と題したパネルディスカッション、そしてスタートアップによるピッチ大会が行われる。
最終3日目(11月19日)は「インフラストラクチャ(EKYCと情報銀行)の最前線」(マネーツリー・マーク・マクダッド氏、マネーフォワード取締役Fintech研究所長・瀧俊雄氏ら登壇)、「アフターコロナに求められる顧客体験価値を高めるデジタル化」(Fintech協会代表理事会長・沖田 貴史氏ら登壇)などが行われる。
チケット料金(税込み)はフィンテック協会の会員1,000円、非会員3,000円、学生は無料。詳細は公式サイトで確認できる。
文・編集:濱田 優
画像:FINTECH JAPAN2020より