JPモルガンCEO:ビットコインは「好みではない」、ブロックチェーンは金融の未来

米銀最大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは、暗号資産のビットコインは同氏の「好みではない」が、ブロックチェーンは金融の将来においてきわめて重要な役割を果たすことになると述べた。

ダイモンCEOは11月18日、ニューヨーク・タイムズが開いたカンファレンスに登場。金融の仕組みを変える可能性があるとして、JPモルガンがブロックチェーン技術をサポートしていくことを繰り返した。

「ブロックチェーンそのものは、世界中の人々がより低コストでお金を移動させるために重要なものになる。我々は常にブロックチェーン技術をサポートしていく」とダイモンCEOは述べた。JPモルガンは、法人決済を対象とした独自のデジタル通貨「JPMコイン」を発表している。

ダイモンCEOはビットコインに対して否定的な姿勢を変えていない。同氏は、最終的には政府がビットコインをより厳しく規制するというこれまでの主張を繰り返した(最近、大手ヘッジファンド創業者のレイ・ダリオ氏も同様の発言を行った)。これほど大きな存在になったものには監視が不可避だと、ダイモン氏はコメント。

とはいえダイモンCEOは「きわめて頭の良い人たち」がゴールドやドル、米国債を上回ると信じてビットコインを購入していることに触れた。

「それは構わない。ビットコインはただ、私の好みではないだけ」

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Shutterstock
原文:‘Not My Cup of Tea’: Jamie Dimon Is Still Not a Bitcoin Fan