メキシコのビリオネア、資産の10%をビットコイン投資とツイート

テレビ局やインターネット企業、金融事業を保有するメキシコのコングロマリット、グルポ・サリナス(Grupo Salinas)の創業者・リカルド・サリナス・プリエゴ(Ricardo Salinas Pliego)氏が、資産の一部をビットコインで所有していることをツイッターで明らかにした。

ビリオネアでも知られる同氏は11月18日、ビットコインに関する質問に対して「流動性ポートフォリオの10%を投資している」とツイート。「ビットコインは政府による没収から市民を守ってくれる」と続けた。

また、プリエゴ氏は残りの90%は「貴金属採掘業」に投資していると、暗号資産取引所クラーケンのダン・ヘルド(Dan Held)氏への返答の中で述べた。

ハイパーインフレに苦しむラテンアメリカ

ラテンアメリカの国々、例えばベネズエラは近年、ハイパーインフレが起こり、厳しい経済状況に直面している。

投資家は「政府による没収」から資産を守ろうとする。歴史的にもインフレの際は、法定通貨の切り下げに備えて、ゴールドのような代替資産が注目されるようになる。今、ビットコインはデジタル代替資産としての地位を確立しつつあるようだ。

ビットコインについてのツイートの数時間前、プリエゴ氏は政府が発行する法定通貨を「なんの価値もない」と非難し、投資は常に「多様化するとよい」とツイッターに投稿していた。

翻訳:石田麻衣子
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:リカルド・サリナス・プリエゴ氏(Analytic4084/Wikimedia Commons)
原文:Mexican Billionaire Reveals 10% of His Liquid Assets Are in Bitcoin