世界90以上の国で展開するファストフードチェーンのピザハットが、支払いに暗号資産のビットコインを利用できるサービスを南米のベネズエラで開始した。
デジタル資産を手がけるクリプトバイヤー社(CryptoBuyer)は11月28日、同社がベネズエラにおけるピザハットの決済パートナー企業に指名されたと発表。客はピザの注文に暗号資産のビットコイン(BTC)とダッシュ(DASH)に加えて、クリプトバイヤー社独自のトークン「XPT」を利用できる。
ピザハット(ベネズエラ)のビットコイン決済は先に現地メディアの「El Axioma」が報じた。同社最高経営責任者のRichard Elkhouri氏は、同報道を認め、「ピザハットは技術イノベーションを活用する取り組みを進めている」とコメント。
クリプトバイヤー社はパナマに本社を置くフィンテック企業で、暗号資産のATMサービスなどの事業を2015年から中南米を中心に運営している。経済危機や政情不安が深刻なベネズエラでは、自らの資産を守るために自国通貨に依存しないで暗号資産を利用するケースが増加している。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂
写真:Shutterstock