中国・深セン市がお年玉として2000万元分(約3億2000万円)のデジタル人民元を抽選で市民にプレゼントする取り組みを始めた。
抽選会は1月1日に始まり、深セン市の居住者は同市が準備した「i Shenzhen」プラットフォームで申し込むことができる。取り組みは、中国が開発を進めている中央銀行デジタル通貨(CBDC)の試験運用の一環。
抽選で10万人に、一人当たり200元分のお年玉(中国では「紅包」と呼ばれるお祝い金)がデジタル人民元として配布される。お祝い金を手にした市民は、7日から17日の間、約1万カ所の店舗で利用できるという。
中国はCBDCの開発を急ピッチに進めており、中央銀行の中国人民銀行(The People’s Bank of China)が同国の商業銀行や企業などと連携しながら、デジタル人民元のテスト版の運用を行ってきた。
深セン市は昨年10月にも同様の取り組みを実施し、1000万元分のデジタル人民元を市民に配布してきた。12月には、上海の西側に位置する蘇州市でも、デジタル人民元で買い物ができたり、オフラインで決済できる取り組みが行われた。
翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂
写真:中国・深セン市の街並み(Shutterstock)
原文:Shenzhen to Double Digital Yuan Giveaway in China’s Latest Lottery Test