暗号資産のマイニング(採掘)を手がけるマラソン・パテント・グループが、1億5000万ドル(約156億円)相当のビットコインを購入したと発表した。
ネバダ州ラスベガスに本社を置くマラソンは25日、デジタル資産の金融サービス会社のNYDIGを通じてビットコインの購入取引を行ったことを明らかにした。購入した際のレートは、1ビットコイン(BTC)あたり約3万1100ドルだった。
マラソンは米ナスダックに株式を上場しているマイニング企業。同社CEOのメリック・オカモト氏は、金融界のトレーダーを中心にビットコインに対する関心が高まる中、マイニングをコア事業に置く同社のポートフォリオに、投資事業を加えていくと説明した。
決済アプリの「Cash App」を運営する米スクエアが既に4702BTCを保有する一方で、デジタル資産運用のグレイスケール・インベストメンツが運用するビットコインファンドは、顧客の機関投資家のために60万BTCを購入してきた。
競争激化するマイニング事業
暗号資産のマイニング(採掘)を行う企業の株価は、ビットコインの価格に連動する傾向がある。マラソンが自らビットコインを購入・保有することで、同社の株価は今後、ビットコインの価格により強く影響を受ける可能性がある。
同じく、マイニング企業のライオット・ブロックチェーン(Riot Blockchain)と、カナダのHut8社は既にビットコインを資産の一部として保有している。
暗号資産のマイニング各社は、より多くの資金を確保しながら、より多くのマイニング機器を獲得することで、企業収益の拡大を図っている。マラソンのオカモトCEOは、マイニング業界における競争はより激化してきていると話す。
|翻訳抜粋:coindesk JAPAN
|編集:佐藤茂
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|原文:Crypto Miner Marathon Patent Group Buys $150M in Bitcoin