ビットコインのマイニング事業者の収益は1月、約11億ドル(約1200億円)となり、前月から62%増加した。マイナーがビットコインを直ちに売却したと仮定し、コインメトリックス(Coin Metrics)のデータをもとにCoinDeskが推定した。
ビットコイン(BTC)価格は1月前半に2万9000ドルから4万2000ドル弱まで上昇。その後、一時3万ドルを下回る場面があったが、3万2000ドル〜3万8000ドルのレンジを維持し、マイナーの収益増加につながった。
マイニングソフトウエアを製造するルクソール・テクノロジーズ(Luxor Technologies)のデータによると、テラハッシュ/秒(TH/s)あたりのマイナーの収益は、月初に0.32ドル付近でピークとなった後、0.20ドル〜0.27ドルで推移した。
ネットワーク手数料も高水準
ネットワーク手数料は1月、1億1600万ドル(約120億円)となり、収益の10%以上を占め、前月の9.8%からわずかに増加。コインメトリクスのデータによると、ネットワーク手数料は2018年1月以来の高水準となった。
1月、ネットワーク手数料の変動が大きく、平均取引コストは5ドル〜16ドル超で推移した(コインメトリクスのデータ)。
特筆すべきは、収益に占める手数料の割合が2020年4月以降、上昇傾向にあること。ネットワークの安全性を維持するためには、手数料収入の増加が重要になる。
米投資会社グッゲンハイムの最高投資責任者(CIO)、スコット・マイナード氏をはじめとする一部の金融界からは、ビットコイン価格は過熱気味とする見方が聞かれるが、ビットコインマイナーは好調な収益は継続すると考えているようだ。
ビットコインマイナーはマイニング機器を積極的に購入し、継続的な拡大計画を進めている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Coin Metrics, CoinDesk Research
|原文:Bitcoin Miners Saw Revenue Rise 62% in January From December