中国の中央銀行(PBOC)が、国際的な銀行間決済を手がけるスイフト(国際銀行間通信協会)と金融合弁会社を設立した。暗号資産メディアの「ザ・ブロック(The Block)」が今週、報じた。設立の目的は定かではない。
同報道によると、共同会社は、中国人民銀行・子会社のデジタル国際デジタル通貨研究所(DCRI)と決済センター、スイフトによって設立。新会社の名称は、「Finance Gateway Information Services Company」。
3日付けの公開記録には、情報システムの集約とデータ処理、技術コンサルティングに携わるとだけ記されているという。
北京に拠点を置く同社には既に、1000万ユーロ(1200万ドル=約13億円)の資金が投下されている。信用情報を提供する国家企业信用信息公示系统(National Enterprise Credit Information Publicity System)によると、スイフトが最大の株主で、550万ユーロを出資。PBOCの決済センターが340万ユーロを投じた。
取締役は5名で、デジタル通貨研究所の穆長春(Changchun Mu)所長も含まれている。法務担当取締役は、スイフト中国支店のCEOのようだ。
スイフトは1年以上前に中国に完全子会社を設立。中国の通貨「人民元」の国際化に向けた取り組みを支援してきた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
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|原文:China’s Central Bank Is Partnering With SWIFT on a New Joint Venture