2019年1月、仮想通貨をテーマにした小説『ニムロッド』が第160回芥川賞を受賞した。会社に命じられてビットコインの採掘をはじめた主人公の気づきを通して、仮想通貨やブロックチェーンの本質が“文学的かつ情緒的に”理解できる、前代未聞の作品だ。著者の上田岳弘氏は39歳で、IT会社の現役役員。同作の執筆経緯や仮想通貨観を聞 ...