仮想通貨コスモス(ATOM)の将来性は? チャートと価格推移・取扱取引所

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コスモスは、異なるブロックチェーン同士の相互運用を可能にするクロスチェーン技術を持ったブロックチェーンであり、ATOMはブロックチェーンで使用される仮想通貨(暗号資産)だ。ビットコインイーサリアムなど、多くの仮想通貨の組み合わせは相互運用性を持たない。コスモスは相互運用性を持たないブロックチェーンを繋ぐ役割が期待されるプロジェクトだ。

国内仮想通貨取引所において取扱事例も多く、日本から取引しやすい仮想通貨である。また、多くの仮想通貨取引所においてステーキングに対応していることから、長期的に保有するにも適している。本記事では、コスモスの特徴、チャート・価格推移、今後の将来性、取扱取引所を紹介する。

コスモス(ATOM)とは?

コスモス(ATOM)のティッカーシンボル

発行上限上限なし
承認方式DPoS
開始日2014年
中央機関Tendermint社
提唱者Jae Kwon, Ethan Buchman
オフィシャルサイトURLhttps://cosmos.network/
ホワイトペーパーURLhttps://cosmos.network/whitepaper
公式TwitterURLhttps://x.com/cosmos

コスモス(ATOM)は、Jae Kwon、Ethan Buchmanが設立したTendermint社によって2014年に開始されたプロジェクト。2017年にICOを行い資金調達を開始した。発行上限を持たず、ステーキングされているATOMの数量に応じて、プログラムが自動で発行することでインフレを抑制する仕組みを取っている。

コスモス(ATOM)の特徴

コスモス(ATOM)の特徴は以下の通りである。

  • 相互運用性がないブロックチェーン同士をつなぐ役割を果たす
  • Cosmos SDKによる開発環境の提供
  • コンセンサスアルゴリズムにDPoSを採用

相互運用性がないブロックチェーン同士をつなぐ役割を果たす

コスモス(ATOM)の「Hub」と「Peg Zone」の図
引用:https://github.com/cosmostation/

コスモスは、上記の図のようにビットコインとイーサリアムなど、相互運用性のないブロックチェーンをつなぐことができる。中央にある「Hub」を経由して繋がっており、Hubと各ブロックチェーンの間には「Peg Zone」を接続している。

また、コスモスはHubと接続できるブロックチェーンの数であるZoneを決めて、ブロックチェーンを繋げる「モジュラーアーキテクチャ」という仕組みを採用しており、最終的には以下の図のように1つのHubに対して限られた数のブロックチェーン同士が繋がることになる。

コスモス(ATOM)のZoneとHubの図
コスモス公式サイトより引用

Cosmos SDKによる開発環境の提供

Cosmos SDKの図
コスモス公式サイトより引用

コスモスは、「Cosmos SDK」と呼ばれる開発環境を提供している。Cosmos SDKでは独自のブロックチェーンを開発できる。ガバナンス、ステーキングなどの機能があらかじめ組み込まれていることが特徴であり、簡単に独自のブロックチェーンを作り、トークンの発行からDAppsの構築まで可能となっている。Cosmos SDKで作られたブロックチェーンは、コスモスのHubに接続可能であり、他のブロックチェーンと繋げられることから相互運用性も高い。

コンセンサスアルゴリズムにDPoSを採用

ブロックチェーンの合意形成の方法として、コスモスはPoS(Proof of Stake)ではなく、DPoS(Delegated Proof of Stake)を採用している。DPoSでは暗号資産の保有者に対して保有量に応じて投票権が割り当てられるが、投票を他者に委任できる仕組みだ。委任先が取引の承認者になった場合は、委任した人もステーキング報酬を受け取れる。DPoSは、取引承認に必要な承認数を減らし、トランザクションの処理速度を上昇させるメリットがあり、PoSの問題である暗号資産を多く保有する人物にブロックチェーン内の権限が集中しやすい問題を解決する仕組みとなっている。

コスモス(ATOM)のチャートと価格推移

コスモス(ATOM)のチャート
coinmarketcapより引用

コスモスは、2021年に大きな価格上昇が発生している。2020年の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、各国が金融緩和政策を取ったことから、ビットコインを中心に仮想通貨全体で大きな価格上昇が見られた。

2021年10月にDeFi(分散型金融)が注目されたことをきっかけにコスモスを含めた関連銘柄とともに最高値を記録し、2022年1月にも同様の高騰を記録したが、2022年2月のウクライナ侵攻や、11月に大手仮想通貨取引所であるFTXの破綻など仮想通貨自体のネガティブなニュースが続いたことを理由に最高値から大きく減少した価格で推移するようになった。

2024年まで下落トレンドが続いたが、1月にビットコインETFが承認されたことをきっかけに上昇に転じた。3月まで上昇を続けたが、7月現在においては再び下落が続いている。

コスモス(ATOM)の今後の将来性

コスモス(ATOM)の今後の将来性に関するポイントを解説する。

  • Cosmos SDKによるブロックチェーン・Dappsの増加
  • ブロックチェーンの相互運用性に関連する競合プロジェクトの存在

Cosmos SDKによるブロックチェーン・Dappsの増加

コスモス(ATOM)のDapps
コスモス公式サイトより引用

Cosmos SDKを利用したプロジェクトは多く生まれており、様々なブロックチェーンやDappsがコスモスに接続している。簡易的に開発できる環境と相互運用性を両立していることは、新しくブロックチェーン開発に参入しやすい開発環境といえるだろう。Cosmos SDKによる事例が今後も増えていけば、コスモスのブロックチェーン全体の発展が期待される。価格上昇においてもポジティブな要因になりやすいため、現在の価格が割安と考えるなら長期的に価格が上昇する可能性がある。

ブロックチェーンの相互運用性に関連する競合プロジェクトの存在

ブロックチェーンの相互運用性に関連するプロジェクトはコスモス以外にもあるため、競合プロジェクトの存在は将来性を大きく左右する要素である。代表的な仮想通貨にはポルカドットが挙げられる。競合となるブロックチェーンの動向、コスモスが競合に対して差別化できるかどうかが注目される。ただし、ポルカドットとコスモスに関しては相互運用性を確保しており、競争ではなく共存を選ぶ流れがあることから、相互運用性に関連する有力なプロジェクトが将来的にも複数存続していく可能性はある。

コスモス(ATOM)を取り扱う仮想通貨取引所

コスモスの取扱取引所は以下の通りだ。

コスモスは国内の仮想通貨取引所で広く取引できる。海外取引所でも購入可能であるが、CoinDesk Japanでは、金融庁に登録された国内の仮想通貨取引所で暗号資産を購入することを推奨している。

SBI VCトレード

SBIグループのSBIトレード株式会社が運営する。2021年にTaoTao株式会社と合併し、従来の「VC TRADE」と「TAOTAO」の各サービスが一本化した。

現物取引だけでなく、レバレッジ取引・積立購入・レンディングなどに対応しており、取引所におけるサービスの幅広さを重視したい人に向いている。

項目概要
取扱仮想通貨23種類
手数料販売所:無料、取引所:-0.01 〜0.05%
最低取引数量販売所:0.00000001BTC、取引所:0.00000001BTC
スマホ対応アプリ「VCTRADE mobile」
セキュリティマルチシグ、コールドウォレットなど

SBI VCトレードのメリット

  • 入出金・入出庫手数料など各種手数料が無料
  • SBI証券を擁するSBIグループの傘下にあり信頼性が高い
  • レバレッジ取引・ステーキングなどのサービスを利用可能

SBI VCトレードのデメリット

  • 定期メンテナンスにより取引できない時間がある
  • 取扱通貨が他の代表的な取引所と比較して少ない

SBI VCトレードの評判・口コミ

  • 少数精鋭でじっくり集中して取り組みたい人に向いていると思います。キャッシュバックキャンペーンなどもこまめに実施されていて、好感が持てます。

    ★★★★★5点
    (20代・女性)
  • SBI VCは、SBIグループの取引所だけあって、他の仮想通貨取引所とは安心感が圧倒的に違います。

    ★★★★★5点
    (30代・女性)
  • 幅広い金融サービスを提供しているSBIグループが運営しているサービスなので安心して利用できるのは嬉しかったです。

    ★★★★4点
    (20代・男性)

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BitTrade(ビットトレード)

国内取引所でもトップクラスの取扱通貨数を誇る。運営元はビットトレード株式会社。2018年9月にビットトレード株式会社とHuobiが資本業務提携を実施したことで誕生した。

すでに仮想通貨取引を始めているが、取引の選択肢の幅を広げたい人に向いている。

項目概要
取扱仮想通貨42種類
手数料無料
最低取引数量0.00001BTCかつ2円
スマホ対応アプリあり
セキュリティマルチシグ、コールドウォレットなど

BitTrade(ビットトレード)のメリット

  • 取扱通貨数は国内仮想通貨取引所でトップクラス
  • 販売所・取引所の取引にかかる取引手数料が無料
  • 取り扱いのある仮想通貨をすべて2円から購入できる

BitTrade(ビットトレード)のデメリット

  • レバレッジ取引の対応通貨ペアがBTC/JPYのみ
  • 出金に手数料がかかる点を含めて不自由な点がある
  • 出来高が少なさから取引所の取引が成立しないことがある

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GMOコイン

GMOインターネットのグループ会社が運営する。取引手数料だけでなく入出金手数料も無料となっており、コストの安さが特徴だ。

国内最多クラスの26銘柄を扱っており、レバレッジ取引できる仮想通貨の種類も多い。つみたて暗号資産、貸暗号資産など仮想通貨の長期投資向けのサービスも広く提供していて、さまざまな投資スタイルに対応できる。

項目概要
取扱仮想通貨26種類
手数料販売所:無料、取引所:Maker-0.01%、Taker0.05%
最低取引数量販売所:0.00001BTC、取引所:0.0001BTC
スマホ対応アプリ「暗号資産ウォレット」
セキュリティ2段階認証、ログイン通知、24時間監視、定期的な脆弱性診断など

GMOコインのメリット

  • 各種手数料が無料で利用しやすい
  • 利率の高いレンディング(貸暗号資産)サービスを提供
  • レバレッジ取引や自動売買など多様な注文方法に対応

GMOコインのデメリット

  • レバレッジ取引では追証が発生することがある
  • 取引の状況によってはスプレッドが広がりやすい

GMOコインの評判・口コミ

  • 仮想通貨のFX取引がスマホでササッとできます。外出中、合間の時間、寝ながら、などなどかなり便利です。ちなみに、チャート機能もあります。

    ★★★★★5点
    (30代・男性)
  • 一言で言うと、とても満足です。アプリで手軽に取引ができるので、仮想通貨取引に明るくない人でも、ハードルが低いところが良いです。

    ★★★★4点
    (20代・女性)
  • 過去の取引内容が取引画面の下方に表示されるため、一気に値が動き始めた時などに、目標を瞬時に判断することが出来るのが大きな武器だと思います

    ★★★★4点
    (20代・女性)

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BITPoint(ビットポイント)

株式会社ビットポイントジャパンが運営する。入出金手数料など、現物取引にかかる手数料が全て無料となっている。

アルトコインに強く、国内での取り扱いがビットポイントのみの銘柄もある。

項目概要
取扱仮想通貨25種類
手数料無料
最低取引数量500円
スマホ対応アプリあり
セキュリティマルチシグ、コールドウォレットなど

BITPoint(ビットポイント)のメリット

  • ユニークな仮想通貨の取り扱いがある
  • レンディング・ステーキングのサービスが利用できる
  • 取引手数料・入出金手数料が無料

BITPoint(ビットポイント)のデメリット

  • レバレッジ取引に対応していない
  • 出来高が非常に少ないため取引が成立しにくいことがある

BITPoint(ビットポイント)の評判・口コミ

  • 仮想通貨取引所『BITPoint』は手数料がすべて無料となっており、細かな部分で損せずに仮想通貨の運用をしていくことができるので、安心できる部分があります。

    ★★★★4点
    (30代・男性)
  • 銀行入金からクイック入金、新規注文、ロスカットに至る現物取引にかかる手数料が無料であり、アルトコインなどが格安で購入できるのが最大のメリット。

    ★★★★★3点
    (30代・男性)

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CoinTrade(コイントレード)

株式会社マーキュリーが運営する。ステーキングに特化した暗号資産取引所だ。

国内取引所でもトップクラスにステーキングに対応している暗号資産が多い取引所であり、マルチシグによる秘密鍵の分散、SSL/TLS対応、コールドウォレットなどセキュリティ面においても優れる。

項目概要
取扱仮想通貨19種類(ステーキング対応:12種類)
手数料販売所:無料
最低取引数量0.00005BTC
スマホ対応アプリあり
セキュリティマルチシグ、SSL/TLS対応、コールドウォレットなど

CoinTrade(コイントレード)のメリット

  • 幅広い仮想通貨でステーキングが利用できる
  • ステーキングの申込まで完結できるスマホアプリが使いやすい
  • 仮想通貨の入金手数料が無料

CoinTrade(コイントレード)のデメリット

  • 取引できる仮想通貨の種類が少ない
  • レバレッジ取引ができない
  • 仮想通貨の出金には手数料がかかる

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|文・編集:CoinDesk JAPAN編集部

|トップ画像:公式サイトより