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日本の企業が発行している暗号資産の一つに「コスプレトークン」（COT）がある。国内外の仮想通貨取引所に上場しており、投資目的で売買することが可能だ。
この記事では、コスプレトークンの基礎知識として主な特徴を解説していき、取引所に上場してから現在までの価格の推移やCOTの将来性、COTを扱っている仮想通貨取引所などについても説明していく。
コスプレトークン（COT）の基礎情報
まずCOTの基礎情報から説明する。
日本の「株式会社キュア」が発行
コスプレトークン（COT）は、東京都に本社を置く株式会社キュアが発行している暗号資産だ。2018年にICO（新規仮想通貨公開）を通じて配布が行われ、2021年には海外の仮想通貨取引所に上場、2022年には日本国内の取引所にも上場した。
World CosplayやCurecosで活用されている仮想通貨
コスプレトークン（COT）は、世界最大級のコスプレプラットフォーム「World Cosplay」や、コスプレイヤーの応援やNFTの購入が可能なオンラインサービス「Curecos」にて利用されている。
このうちCurecosは、コスプレイヤーが投稿した写真にファンが有料の応援コメントをつけることなどができるプラットフォームで、その目的としては「コスプレイヤーとファンをつなぎ新たな経済圏を生み出すこと」が掲げられている。
一部の実店舗での支払いにも使用可能
コスプレトークン（COT）は「COT Pay」という仕組みを通じて、一部の実店舗でも使用が可能となっている。このCOT Payのサービスは2023年5月に始まり、初の導入店となったのは東京都内の鮨屋「桜坂 渡利」だ。その後、同じく都内のコンセプトカフェ「tier」と提携したことも発表されている。
株式会社キュアは「今後も、さまざまな場所でCOTをご利用いただけるよう、『COT Pay』の利用拡大を計画しております」としている。
コスプレトークン（COT）の価格推移
続いて、コスプレトークン（COT）の値動きについて紹介していこう。
コスプレトークンが仮想通貨取引所に初めて上場したのは、2021年12月だ。海外取引所のBittrexに上場を果たした。そのときから2022年末までの値動きは、Trading Viewにてテザー（USDT）をベースにした価格推移として確認することができる。
価格のピークは2022年3月で、この時期に日本の仮想通貨取引所であるZaifなどに上場を果たしている。このときをピークに価格は下落基調に入り、2022年中旬から後半にかけては中期的にみて横ばいのチャートを形成している。
2023年に入ってからの値動きについては、円ベースで価格が確認できるCoinMarketCapのデータから分析を行う。2023年の年初は1COT＝4.46円から取引が始まり、5〜6月にかけて2.0円前後まで価格を下げる。しかしその後は価格が回復基調に入り、2023年9月までに5.0円台に乗せる上昇を見せた。
それ以降は横ばいの傾向が続くが、2024年3月初旬に一度大きな下落に見舞われる。1COT＝5.0円台だったが、3.0円を割る水準まで下落。しかしその後、価格を急速に回復させ、2024年4月初旬は6.0円台で推移している。
コスプレトークン（COT）の将来性
コスプレトークン（COT）の時価総額は、2024年4月5日時点で約24億円となっており、全暗号資産における時価総額ランキングでは960位となっている。
市場規模ではビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）には到底敵わないが、今後、仮想通貨業界で中堅的な仮想通貨としての地位を確立していくことはできるか、注目を集めている。
エコスステム1.0の構築による期待感
コスプレトークン（COT）は「エコシステム1.0」を2024年中に完成させることを目指している。完成により、安定したサイクルを構築し、利用者の数や流通量を増やすとしている。
上場取引所が今後増えていくか注目
COTを扱う仮想通貨取引所が増えれば、それだけ売買機会も増えるということになる。今後、日本国内と海外の取引所でCOTを扱う取引所が増えるか注目したい。
コスプレ市場の規模の拡大が追い風に？
COTはコスプレ市場に焦点を当てた仮想通貨だ。そのため、コスプレ市場が縮小傾向に向かえばCOTにとっては向かい風で、逆に市場が拡大すればCOTには追い風となる。
コスプレトークン（COT）を扱っている取引所
日本国内の取引所では、「Zaif」「BitTrade」「Binance Japan」がすでにCOTの取り扱いを開始している。海外の取引所では「Bybit」「LBank」「Bittrex」などで取り扱われている。
コスプレトークン（COT）に関するFAQ
コスプレトークン（COT）とは？
世界最大級のコスプレプラットフォーム「World Cosplay」や、コスプレイヤーの応援などが可能なオンラインサービス「Curecos」で活用されている仮想通貨だ。すでに複数の仮想通貨取引所に上場し、広く売買されている。
コスプレトークン（COT）を発行しているのは？
日本の株式会社キュアだ。まずICOを通じて2018年に配布が行われ、2021年に海外の取引所で上場、2022年から日本の取引所も扱うようになった。
コスプレトークン（COT）の将来性は？
エコシステム1.0の完成に対する期待感やコスプレ市場の拡大などがCOTの値動きに追い風になる可能性がある。
コスプレトークン（COT）の時価総額は？
2024年4月5日時点では約24億円の時価総額で、全暗号資産におけるランキングでは960位となっている。
しっかりと取引量を増やしていけるか
日本発の仮想通貨は決して多くはなく、その中でしっかりと取引量を増やしていけるかが、COTに関する今後の注目点の一つとなる。コスプレは日本発祥のサブカルチャーであり、世界からの注目度も高い。この流れを追い風にできれば、COTに流入する投資マネーは増えていきそうだ。
参考文献
Curecos – Blockchain Cosplay Platform｜Cosplay Token
https://cot.curecos.com/jp/
Cosplay Token（COT）価格・チャート・時価総額｜CoinMarketCap
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/cosplay-token/
Cosplay Token（COT）ホワイトペーパー
https://cot.curecos.com/docs/COT-Whitepaper_JP.pdf
フォビジャパン、COT（コスプレトークン）の取扱い開始に関するお知らせ｜ビットトレード株式会社のプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000037450.html
コスプレNFTサイト「Curecos（キュアコス）」がリニューアル
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000024718.html
仮想通貨コスプレトークン（COT）が実店舗の支払いで使用できる「COT Pay」を開始｜株式会社キュアのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000121.000024718.html
