※当サイト内のリンクから各暗号資産交換業者の口座開設を行うと、当社は対価として広告収入を得ることがあります。
ビットコインの使用が開始されてから数多くの暗号資産(仮想通貨)が生まれたが、異なるブロックチェーンを持つ仮想通貨には相互運用性がない。Web3.0のプロジェクトであるポルカドットは異なるブロックチェーンをつなぎ、仮想通貨全体に相互運用性を生むことが期待されている。
本記事では、ポルカドットの特徴・チャートと価格推移・将来性について解説する。
ポルカドット(DOT)とは?
ポルカドットは、Web3.0の実現を目指すスイスにあるWeb3 Foundationによって立ち上げられたブロックチェーンのインターオペラビリティ(相互運用性)に関連するプロジェクトである。ポルカドットはプロジェクト名であり、使用される仮想通貨はドット(DOT)と呼ばれる。
ポルカドット(DOT)の特徴
ポルカドットの主な特徴は以下の通りだ。
- 異なるブロックチェーンをつなげる
- パラチェーンによる処理速度の高さ
- アップデートにハードフォークを必要としない
異なるブロックチェーンをつなげる
仮想通貨には、ビットコインやイーサリアムなどさまざまな種類があるが、すべての仮想通貨に相互運用性はない。異なるブロックチェーンの仮想通貨をやり取りする場合は、取引所を通して通貨を交換する必要がある。
ポルカドットは2つの異なるブロックチェーンをつなげる役割を果たすプロジェクトだ。仮想通貨の種類は非常に多く、将来的にも増え続けることが予想されるので、インターオペラビリティ(相互運用性)の実現は重要な課題である。
将来的にWeb3.0が普及するならインターオペラビリティはなくてはならない技術であり、ポルカドットは乱立したブロックチェーンをつなぐ役割を果たすことを目的としている。
パラチェーンによる処理速度の高さ
ポルカドットはパラチェーンを採用しており、トランザクションを並行して処理することが可能だ。処理速度が速いため、スケーラビリティ問題の懸念がない。スケーラビリティ問題は、ビットコインやイーサリアムが直面している処理速度の遅延や手数料(ガス代)の増加などの問題であるが、ポルカドットは利用者が増加してもスケーラビリティ問題に悩まされることがない高い処理能力を持っている。
アップデートにハードフォークを必要としない
ブロックチェーンのアップデートにはその性質からハードフォークが必要であるため、簡単に更新できない。ハードフォークはアップデートに時間がかかり、コミュニティが2つに分割される問題がある。ビットコインはハードフォークを繰り返したことで、ビットコインキャッシュを始めとする分岐通貨が複数生まれた。
一方で、ポルカドットはハードフォークなしでアップデートが可能だ。ブロックチェーンの機能をソフトウェアコードで決定し、アップデートを前提に自動的に実行できる仕組みを構築した。そのため、従来のブロックチェーンとは異なり、ハードフォークせずにアップグレードができるので、状況に応じた柔軟な開発と対応ができる。
ポルカドット(DOT)のチャートと価格推移
ポルカドット(DOT)のチャートと価格推移は上記の通りだ。
ポルカドット(DOT)は2020年8月に上場した。その後、2021年になるまで目立った動きは見られなかったが、2021年1月に大手仮想通貨取引所のBinanceによるポルカドットの支援ファンドの設立があり、注目度が高まった。2021年は暗号資産市場全体が上昇基調だったこともあり、2021年5月に約5,245円の最高値を更新する。
その後、DOTは1,000円台前半まで価格を下落させるが、2021年11月にかけて価格が急上昇し、過去最高値の水準を突破して6,000円台まで急騰する。しかし、2022年に入ると暗号資産市場全体の下落基調もあって価格が下落。1,000円を割る水準での取引が2023年の後半まで続くが、2024年に入って回復傾向をみせ、再びDOTへの注目度が高まっている状況だ。
ポルカドット(DOT)の時価総額は?
ポルカドット(DOT)の時価総額は米ドルベースで2024年4月5日時点で約117億7,000万ドルとなっており、ランキングは14位だ。
時価総額の順位が近い暗号資産としては、12位のShiba Inu(SHIB)が約158億5,000万ドル、13位のBitcoin Cash(BCH)が約131億2,000万ドル、15位のTRON(TRX)が約103億5,000万ドル、16位のChainlink(LINK)が約101億2,000万ドルとなっている。
ポルカドット(DOT)の将来性
ポルカドットの将来性を判断するポイントは3つある。
- Web3.0の普及
- 競争相手となる仮想通貨の存在
- ステーキング需要の増加
Web3.0の普及
ポルカドットはWeb3.0の関連銘柄のなかでも中核にある仮想通貨であり、その将来性はWeb3.0が普及することが前提である。現在のインターネットはWeb2.0であり、一方通行の通信であったWeb1.0から双方向で発信できるようになったWeb2.0に移行したように、長い時間をかけてWeb2.0からWeb3.0に移行していくことが予想される。
そのため、ポルカドットの将来性から価格の上昇を期待するには、長期的な目線での保有が必要になるだろう。Web3.0が普及すれば、現在よりもポルカドットの知名度と価格の上昇が期待しやすい。
競争相手となる仮想通貨の存在
インターオペラビリティは今後のブロックチェーンが普及するにあたって必要になるので、関連する銘柄はポルカドットだけではない。新たに参入する仮想通貨が出てくることも考えられる。Web3.0が普及しても、ブロックチェーンにおけるインターオペラビリティの主要銘柄がポルカドットでなくなるリスクもあるということだ。
ポルカドットも2020年に誕生したばかりだが、知名度と時価総額を大きく伸ばした通貨であるため、同様に後続でさらに優秀な機能を持ったインターオペラビリティ関連の仮想通貨が生まれる可能性は十分に考えられる。
現在の時点で競合になりえる銘柄にはコスモス(ATOM)があるが、ポルカドットとコスモスは共存する形でプロジェクトが進んでいる。複数の銘柄があっても競争する方向に進むとは限らないので、必ずしもインターオペラビリティ関連の銘柄同士で競争が起きるわけではないことは留意しておきたい。
ステーキング需要の増加
ポルカドットはステーキング需要の高い仮想通貨である。ステーキングとは仮想通貨をネットワークに預けることで金利収入が得られる仕組みのこと。仮想通貨でインカムゲインを得られることから通貨の長期保有を促しやすい。仮想通貨のステーキング需要が増加するほど、ステーキングに人気の通貨であるポルカドットの知名度も上昇することが期待される。
ポルカドット(DOT)の購入方法
ポルカドットのネイティブトークンDOTは複数の国内取引所で取引可能だ。日本国内の暗号資産取引所でDOTの取り扱いが開始するのも早く、2021年6月にbitFlyer(ビットフライヤー)で取り扱いが開始された。Coincheck(コインチェック)とGMOコインでも取り扱いが始まり、そのほかの取引所も含めてリストにすると、以下のようになる。