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ポリゴン(MATIC/Polygon)は、イーサリアムの問題を解決するために生まれたセカンドレイヤー・ソリューションの仮想通貨(暗号資産)だ。イーサリアムはスケーラビリティ問題と呼ばれる、ブロックチェーンのシステムにおける根幹に関わる問題を抱えている。イーサリアムが広く使用されるようになるほど、処理速度の遅延や手数料(ガス代)の高騰が深刻になるが、イーサリアムはアルトコインで最も広く使用されていることから、問題を解決できることが理想である。
ポリゴンはイーサリアムと競合するのではなく、サポート役になることで問題を解決し、仮想通貨のさらなる普及に貢献するプロジェクトである。本記事では、ポリゴン(MATIC/Polygon)の特徴、チャート・価格推移、将来性、取扱取引所と買い方まで解説する。
ポリゴン(MATIC/Polygon)とは?
発行上限 | 10,000,000,000 |
---|---|
承認方式 | Plasma-POS |
開始日 | 2017年10月 |
中央機関 | ‐ |
提唱者 | Jaynti Kanani、Sandep Nailwal、Anurag Arjun |
オフィシャルサイトURL | https://polygon.technology/ |
ホワイトペーパーURL | https://polygon.technology/papers/pol-whitepaper |
公式TwitterURL | https://x.com/0xPolygon |
MATICは、イーサリアムの問題を解決するため、2名のブロックチェーン開発者と1名のビジネスコンサルタントの3名の共同設立によって2017年10月に生まれた仮想通貨である。2021年2月にMATICはプロジェクト名をPolygonに改称したが、仮想通貨のシンボルはMATICから改称されていない。2024年9月にMATICからPOLに移行することを明らかにしている。
ポリゴン(MATIC/Polygon)の特徴
ポリゴンの特徴を3つ紹介する。
- イーサリアム(ETH)のセカンドレイヤー・ソリューション
- 手数料(ガス代)が安く処理速度も優秀
- PoS(プルーフ・オブ・ステーク)の採用
イーサリアム(ETH)のセカンドレイヤー・ソリューション
ポリゴンは、イーサリアム(ETH)のセカンドレイヤー・ソリューションである。セカンドレイヤー・ソリューションとは、メインのブロックチェーン以外で取引を実行する技術だ。ブロックチェーン本体以外で取引を実行する必要が生まれた背景には、イーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題がある。
スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーン技術において、1つのブロックに記録できる取引データの量が限られることから発生する障害の総称である。Dapps、Defi、NFTなどでイーサリアムへの注目が集まり、参加者が増えるほど処理速度の遅延や、ガス代と呼ばれる手数料の増加が懸念されてきた。
ポリゴンはイーサリアムと互換性があり、ユーザーの増加によってスケーラビリティ問題が懸念されるイーサリアムをサポートし、この問題を解決するために誕生した通貨である。
手数料(ガス代)が安く処理速度も優秀
ポリゴンは手数料(ガス代)が安く、処理速度も優秀であることから注目を集めている。VISAのクレジットカードは、毎秒24,000件の取引を処理できるといわれているが、イーサリアムは毎秒15件ほどしか処理できない。
ポリゴンの処理速度は1秒あたり65,000件であることから、その処理速度の優秀さを計ることができる。取引手数料もイーサリアムより非常に安く抑えられているので、取引を行いやすい点でも優れているといえるだろう。
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)の採用
ポリゴンは、コインの保有量と保有期間に応じた取引承認であるPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用している。PoSはビットコイン(BTC)をはじめとするPoW(プルーフ・オブ・ワーク)の問題を解決したシステムである。
PoWではこの仕組みを支えるマイニングの電力消費量が膨大になったことから、近年ではPoSを採用する仮想通貨が増えている。PoSではMATICを長期的に多く保有するほど、ブロックチェーンへの接続が速くなるため、コインを長期的に保有することにメリットがある仕組みだ。国内ではCoinTradeがステーキングに対応している。環境にやさしく持続可能なブロックチェーンである。
ポリゴン(MATIC/Polygon)のチャート・価格推移
ポリゴンは、2021年まで大きな価格変動はなく横ばいであったが、DeFi関連の仮想通貨として注目され資金が流入したことで大きく高騰した。イーサリアムのセカンドレイヤー・ソリューションとしての知名度も高まったのもこの時期である。
2022年はステーブルコインLUNAの暴落、大手仮想通貨取引所FTXの破綻など仮想通貨に関する悪いニュースが続き、イーサリアムなどの他の仮想通貨と連動して価格を落としている。2023年2月に再び価格を上昇させるが、その後は再び価格を落とし、2022年の価格水準に落ち着いた。
2024年はビットコインのETF承認をきっかけに再び価格は上昇。その後は下落が続いているが、2024年9月からMATICからPOLへの移行を予定しており、今後の価格推移が注目される。
ポリゴン(MATIC/Polygon)の将来性
ポリゴンの将来性を見きわめるポイントは以下の通りだ。
- NFTマーケットプレイスを中心とした利用の拡大
- ポリゴンを使用するDapps(分散型アプリケーション)の増加
NFTマーケットプレイスを中心とした利用の拡大
ポリゴンは、近年ではNFTマーケットプレイスを中心にNFTの取引に使用されることも多い仮想通貨だ。イーサリアムよりも手数料が安いことから、OpenSeaを中心に多くのNFTマーケットプレイスがポリゴンにも対応している。ウォルト・ディズニー・カンパニーと協業した実績もあり、提携する企業も多く、様々なブロックチェーンプロジェクトでポリゴンが採用されている。ポリゴンが利用されることが増えれば、価格にも良い影響を与える可能性がある。
ポリゴンを使用するDapps(分散型アプリケーション)の増加
ポリゴンを基盤とするDappsも増加している。すでに50,000以上のDappsが稼働しており、Dappsにおけるポリゴンのユースケースは多い。イーサリアムよりもガス代が安く利用しやすいメリットは、ポリゴンの拡大にも繋がっている。基盤とするDappsが増えるほど、ポリゴンが広く利用され、将来性に期待を持ちやすい。
ポリゴン(MATIC/Polygon)を取り扱う仮想通貨取引所
ポリゴン(MATIC/Polygon)を取り扱う取引所は以下の通り。
- Coincheck
- SBI VC トレード
- BitTrade
- bitFlyer
- bitbank
- BITPoint
- CoinTrade(ステーキング有)
- バイナンスジャパン
- OK Coin Japan
- Zaif
10種類以上の仮想通貨取引所でポリゴンは取り扱われているため、国内から取引しやすい仮想通貨といえるだろう。海外取引所でも購入可能であるが、CoinDesk Japanでは、金融庁に登録された国内の仮想通貨取引所で暗号資産を購入することを推奨している。
ポリゴン(MATIC/Polygon)の買い方
Coincheckを例にポリゴンの買い方を紹介する。
仮想通貨取引所で口座を開設する
Coincheckの公式サイトから口座開設を行う。口座開設の手順は以下の通りである。
- STEP1:メールアドレスの登録
- STEP2:アカウントにログイン
- STEP3:本人確認書類の提出
- STEP4:電話番号認証
- STEP5:各種重要事項の確認
- STEP6:本人確認書類のアップロード
- STEP7:IDセルフィー画像のアップロード
- STEP8:本人確認書類のアップロード
必要なものはメールアドレス、携帯電話、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)、入出金用の銀行口座。基本的には公式サイトの指示の通りに行うことで開設できるが、詳しく知りたい場合は以下のページも参考にして欲しい。
購入資金を入金する
ポリゴンの購入のために必要な資金を入金する。Coincheckにはいくつかの入金方法があるが、銀行振込による入金、コンビニ入金、クイック入金がある。入金手数料が無料であるのは銀行振込のみであるため、コストを考えた上で入金を行う。
数量を指定して買い注文を入れる
ポリゴンはCoincheckの販売所で取り扱われているため、ポリゴンを選択して数量を指定し買い注文を入れる。アプリは初めて仮想通貨取引所を利用する場合も直感的に操作できるためわかりやすい。問題がなければすぐにCoincheckの口座に購入したポリゴンが反映される。
Coincheck(コインチェック)
2012年に設立されたコインチェック株式会社が運営する。2018年に大規模なハッキング事件が起きたが、その後、東証プライム市場上場企業であるマネックスグループの傘下で経営再建を図った。
つみたてや貸暗号資産などの長期投資向けのサービス、NFTの売買ができるマーケットプレイス、ガス・電気料金をビットコインで支払うユニークなサービスもあり、幅広いサービスが充実している。
また、取引ツールとなるスマホアプリが使いやすく、仮想通貨を初めて取引したい人に向いている。
項目 | 概要 |
---|---|
取扱仮想通貨 | 31種類 |
手数料 | 無料 |
最低取引数量 | 円建てで500円相当額 |
スマホ対応 | アプリ「Coincheck Bitcoin Wallet」 |
セキュリティ | マルチシグ、コールドウォレットなど |
Coincheck(コインチェック)のメリット
- 取扱通貨の種類が多い
- 仮想通貨に関連する幅広いサービスを提供している
- サポート体制が充実している
Coincheck(コインチェック)のデメリット
- 販売所で売買する場合はスプレッドが高くなることがある
- レバレッジ取引のサービスを終了している
Coincheck(コインチェック)の評判・口コミ
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お得なキャンペーンも比較的多く実施されていますし、より効果的な運用に役立つ実際的なアドバイスもありサポート体制がしっかり整っている点も評価できます。
★★★★★5点(40代・男性) -
コインチェックは以前ハッキングにあいましたが現在はセキュリティーもしっかりしてますし、知名度も仮想通貨会社では、国内No.1だと思います。
★★★★★5点(40代・男性) -
アプリが非常にシンプルな作りになっているため、売買や入出金がお手軽にできます。煩雑な手続きはいらずワンクリックで購入可能であり、チャートも見やすいのでとても使い勝手が良いです。
★★★★★4点(30代・女性)
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