トンコイン(TON)の将来性は? チャートと価格推移、取扱取引所

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トンコイン(TON)は、メッセージングアプリのTelegram内で利用されている仮想通貨(暗号資産)。SEC(米国証券取引委員会)の規制によりTelegramの社内で一度は頓挫したプロジェクトであったが、Telegram社とTONのファンで構成されたTON財団がプロジェクトを引き継ぎ、開発と運営が続けられている。

トンコインは、2024年6月時点で仮想通貨全体の時価総額ランキングで9位に浮上。アクティブユーザー数が9億人を超えるTelegramの仮想通貨であるため、注目度と期待値は高く、国内取引所で取扱事例が急増している。本記事では、トンコインの特徴、チャートと価格推移、今後と将来性、取扱取引所を紹介する。

トンコイン(TON)の概要

発行上限なし
承認方式Proof of Stake(PoS)
開始日2019年11月
中央機関TON財団
提唱者Pavel Durov、Nikolai Durov
オフィシャルサイトURLhttps://ton.org/
ホワイトペーパーURLhttps://ton.org/whitepaper.pdf
公式X(旧Twitter)URLhttps://x.com/ton_blockchain

トンコイン(TON)は、Pavel Durov、Nikolai DurovのDurov兄弟が開発を開始したブロックチェーンプラットフォーム。現在はTelegram社からTON財団が運営を引き継ぎ、ネットワークの名称が「TON(Telegram Open Network)」から「TON(The Open Network)」に改称された。

発行上限がなく、毎年総発行枚数の0.6%がバリデータ報酬として追加発行される。しかし、手数料として支払われたTONの50%を永久にバーン(焼却)する仕組みであるため、過度なインフレとデフレが抑制されている。

トンコイン(TON)の特徴

トンコイン(TON)の特徴は3つある。

  • シャーディングを採用した高速なトランザクション
  • 3つのブロックチェーンで構成される
  • Telegram利用者同士で送金ができる

シャーディングを採用した高速なトランザクション

トンコインは、トランザクションの処理が高速であることが魅力のブロックチェーンプラットフォーム。取引処理速度の高速化はシャーディングに支えられている。シャーディングは、トランザクションの処理が混雑した際に、小さなワークチェーンを作成する。複数のワークチェーンで同時にトランザクションを処理することで取引の高速化を可能にしている。

シャーディングはイーサリアム(ETH)のアップデートで注目された機能であるが、トンコインはイーサリアムに実装されるシャーディング技術に勝る機能を持つ仮想通貨である。イーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題の解決においても注目されている。

3つのブロックチェーンで構成される

トンコインは、3つのブロックチェーンで構成されるマルチチェーンを採用している。トンコインを構成するブロックチェーンは以下の通りである。

  • マスターチェーン
  • ワークチェーン
  • シャードチェーン

マスターチェーンがトンコインの根幹となるブロックチェーンであり、複数のチェーンのまとめ役となり、取引処理を一貫させるために使用される。ワークチェーンはアプリケーションを動かすためのブロックチェーン、シャードチェーンは上述したトランザクションを高速化させる役割を持つ。

Telegram利用者同士で送金ができる

トンコインは、2022年4月からメッセージングアプリのTelegramを通じて利用者同士で送金できるようになった。公式ウォレット「@wallet」から利用者同士で送金する場合の手数料が無料だ。またTelegram上でトンコインの購入・送金・スワップが可能であり、すべてに手数料が発生しない。Telegramにおいて利便性の高い仮想通貨となっている。

トンコイン(TON)のチャートと価格推移

coinmarketcapより引用

トンコイン(TON)は2021年11月に最高値を更新して以来、2022年~2023年まで価格の低迷が続いた。この値動きは他の仮想通貨とも連動するものであり、2021年は金融緩和による上昇、2022年はステーブルコインのテラ(LUNA)の破綻や、大手仮想通貨取引所であるFTXの破綻など仮想通貨にとってマイナス材料が続いたことに起因している。

2024年になってトンコインの価格は急騰。6月には最高値の1,251円を記録した。2024年は仮想通貨全体が上昇に転じている状態にあるが、トンコインの上昇は他の仮想通貨と比較しても高い水準にある。トンコインの上昇はTelegramに関連する複数の材料が重なったこと、実際にアクティブユーザー数の多いTelegram上で使用されるようになり、経済圏を生み出していることへの期待感が大きいと考えられる。

トンコイン(TON)の今後と将来性

トンコイン(TON)の今後と将来性を判断するポイントは3つある。

  • Telegramと価値が連動しやすい
  • 分散型アプリ(Dapps)の開発事例の増加

Telegramと価値が連動しやすい

トンコインは、メッセージングアプリのTelegramで使用される仮想通貨であることから、Telegramへの期待感が高まるほど価値が上昇しやすい。Telegramのアクティブユーザー数が増加し、利用されるようになるほどトンコインの価値も上昇しやすいと考える。一方で、Telegramに関するマイナス材料となるニュースがあった場合は、トンコインの価値も下落しやすい。

Telegram社はIPOを検討しているが、現在の時点では上場していない。Telegram社への期待感は株式の代わりに投資しやすいトンコインに反映されているとも考えられる。トンコインの価格を予測するならTelegramの動向についても認識しておきたい。

分散型アプリ(Dapps)の開発事例の増加

トンコインは、分散型アプリ(Dapps)を開発できるブロックチェーンプラットフォームであるため、より広く分散型アプリが開発されるようになれば、Telegram以外での活用事例も増加する。すでにTelegram上で経済圏が構築されるほど使用されていることから、Telegramの利用者を対象にしたアプリが広く開発されるようになれば、トンコインの利用者も増加しやすい。スケーラビリティ問題を解決しているため、利用者の増加にも対応できる。分散型アプリ開発においても期待できるプロジェクトといえる。

トンコイン(TON)を取り扱う国内仮想通貨取引所

トンコイン(TON)を取り扱う国内仮想通貨取引所は下記の通りである。

2023年10月26日にBITPointでトンコインが初めて取り扱われることになり、唯一国内で取引できる取引所であった。しかし、2024年、OK Coin Japan、BitTradeが続いて取り扱いを発表し、国内で取引しやすくなっている。

海外取引所でも購入可能であるが、CoinDesk Japanでは、金融庁に登録された国内の仮想通貨取引所で暗号資産を購入することを推奨している。

BitTrade(ビットトレード)

国内取引所でもトップクラスの取扱通貨数を誇る。運営元はビットトレード株式会社。2018年9月にビットトレード株式会社とHuobiが資本業務提携を実施したことで誕生した。

すでに仮想通貨取引を始めているが、取引の選択肢の幅を広げたい人に向いている。

項目概要
取扱仮想通貨42種類
手数料無料
最低取引数量0.00001BTCかつ2円
スマホ対応アプリあり
セキュリティマルチシグ、コールドウォレットなど

BitTrade(ビットトレード)のメリット

  • 取扱通貨数は国内仮想通貨取引所でトップクラス
  • 販売所・取引所の取引にかかる取引手数料が無料
  • 取り扱いのある仮想通貨をすべて2円から購入できる

BitTrade(ビットトレード)のデメリット

  • レバレッジ取引の対応通貨ペアがBTC/JPYのみ
  • 出金に手数料がかかる点を含めて不自由な点がある
  • 出来高が少なさから取引所の取引が成立しないことがある

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BITPoint(ビットポイント)

株式会社ビットポイントジャパンが運営する。入出金手数料など、現物取引にかかる手数料が全て無料となっている。

アルトコインに強く、国内での取り扱いがビットポイントのみの銘柄もある。

項目概要
取扱仮想通貨25種類
手数料無料
最低取引数量500円
スマホ対応アプリあり
セキュリティマルチシグ、コールドウォレットなど

BITPoint(ビットポイント)のメリット

  • ユニークな仮想通貨の取り扱いがある
  • レンディング・ステーキングのサービスが利用できる
  • 取引手数料・入出金手数料が無料

BITPoint(ビットポイント)のデメリット

  • レバレッジ取引に対応していない
  • 出来高が非常に少ないため取引が成立しにくいことがある

BITPoint(ビットポイント)の評判・口コミ

  • 仮想通貨取引所『BITPoint』は手数料がすべて無料となっており、細かな部分で損せずに仮想通貨の運用をしていくことができるので、安心できる部分があります。

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|文・編集:CoinDesk JAPAN編集部

|トップ画像:公式サイトより