無料で始める暗号資産|エアドロップのメリットデメリットまで解説

暗号資産エアドロップが2024年に大きな話題となり、約150億ドル相当のトークンが分配された。2025年に入っても多くの注目プロジェクトが新たなエアドロップを計画している。

無料で暗号資産を手に入れられるエアドロップは、最新のプロジェクトに参加しながら資産を増やすチャンス。正しいやり方を知れば、誰でも簡単に受け取ることができる。

ただし、メリットだけでなく税金がかかる等のデメリットもあるため、事前に理解しておくことが大切だ。

「無料で暗号資産を受け取れるエアドロップについて詳しく知りたい」

「最新エアドロップ情報が欲しい」

「最新の仮想通貨投資で効率的にトークンを増やすやり方を探している」

こうした関心を持つ投資家も多いだろう。

本記事では暗号資産エアドロップのメリット・デメリットから参加方法、注目プロジェクトまで網羅的に解説するので、エアドロップを活用する際の参考にしてほしい。

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この記事の目次

暗号資産(仮想通貨)のエアドロップとは?

暗号資産エアドロップとは、ブロックチェーンプロジェクトが無償でトークンを配布するマーケティング施策である。

仮想通貨の世界で「空から落ちてくる贈り物」のようなもので、特定の条件を満たすだけで無料でトークンを受け取れる仕組みだ。

プロジェクトがユーザー基盤を拡大し、認知度を高めるために行うものだ。新規プロジェクトにとって、エアドロップはコミュニティの形成や活性化に効果的な手段となる。

具体的には、Uniswapというプロジェクトは2020年に過去の利用者に対してUNIトークンをエアドロップした結果、一夜にして強力なコミュニティを形成した。UNIトークンのエアドロップでは、対象者一人あたり約40万円相当のトークンが配布され、ユーザーの関心を高めるだけでなく、プラットフォームの利用促進にも繋がった。

こうした事例からも、エアドロップがプロジェクトとユーザー双方にとって有益な関係を築く強力なツールであることがわかる。

また、エアドロップはプロジェクトのトークン分散化にも貢献する。

中央集権的なトークン配布ではなく、広範な参加者に分散させることで、より健全なエコシステムを構築できる。利用者にとっては、プロジェクトの初期段階から参加できることでガバナンス権(投票権)を得られたり、将来的な値上がりの恩恵を受けられたりするメリットがある。

2024年には約150億ドル相当のトークンが分配され、多くのプロジェクトが大きな成功を収めた。Arbitrum(ARB)のエアドロップでは、早期のユーザーに対して数万円から数十万円相当のトークンが配布され、利用者は無料でありながら大きな経済的恩恵を受けた。

結果として、エアドロップへの早期採用者はリスクなしで新興プロジェクトのトークンを手に入れることができるのだ。

特に将来有望なプロジェクトに早期から関わることで、投資コストゼロでありながら大きなリターンを得るチャンスがある。

エアドロップのまとめ
  • ブロックチェーンプロジェクトによる無償トークン配布施策
  • ユーザーは条件を満たすだけで無料でトークンを獲得可能
  • プロジェクトは認知度向上とコミュニティ形成を実現
  • 利用者はリスクなしで新興トークンを入手できる
  • 2024年には約150億ドル相当が分配され、個人が数十万円から100万円超の恩恵を受けた事例も

【2025年2月現在】 注目の暗号資産(仮想通貨)のエアドロップ一覧

2025年2月現在、複数の革新的プロジェクトが早期採用者向けにエアドロップを計画している。

プロジェクト名特徴参加条件エアドロップ日
LayerEdgeレイヤー2ソリューションライトノード運用、テストネット参加2025年2月
Venice AIプライベートAI生成サービス30ポイント以上獲得、Proへアップグレード現在進行中
Fraction AIAI学習データセット作成ウェイリスト登録、タスク完了未定
AbstractZK Stack強化ブロックチェーンメインネットブリッジでのクエスト未定
Humanity Protocol生体認証による身元確認テストネット参加、Human ID作成未定
MeteoraSolana上の流動性マーケットメーカー流動性提供、コミュニティ参加未定
Hyperliquid高性能取引プラットフォーム取引参加、ステーキング未定
KaitoAI検索エンジンYap-to-Earnプログラム参加未定
CornイーサリアムL2ネットワーク資金のブリッジ、Galxeクエスト完了未定
Pump.funSolana上のミームコイン生成プラットフォーム利用、取引活動未定
Initiaコスモスベースのネットワークユーザーネーム購入、トークンスワップ未定
Eclipseイーサリアム上のZKレイヤー2テストネット活動への参加未定
Zoraクリエイター中心のNFTNFT購入・販売・ミント未定
FarcasterWeb3ソーシャルプロトコルPowerbadge獲得、エンゲージメント未定
Buzz.Funメームコイン取引所サインアップ、XP収集未定
MetaBrawlブロックチェーン格闘ゲームゲームプレイ、友人紹介2025年2月20日

多様な技術分野にわたるプロジェクトが、早期参加者へ無償でトークンを配布する予定となっている。

各プロジェクトの詳細を見ていくと、LayerEdgeはライトノード運用でEDGEポイントを獲得できるインセンティブ付きテストネットを開始した。アクティブな1秒ごとに1ポイントが付与され、毎日のチェックインでボーナスも獲得できる。総供給量は600万トークンと限定的だ。

Venice AIはBaseネットワーク上のプライベートAIサービスで、データはローカルで処理されるためユーザー情報は保存されない。2024年10月1日以降のアクティブアカウント保有者で30ポイント以上獲得した無料ユーザーがエアドロップ対象となる。コミュニティ向けに25Mトークンがリザーブされているのが特徴だ。

Fraction AIは人間の専門知識とAIエージェントを組み合わせた分散型プラットフォームで、テキスト、画像、音声、ビデオなど多様なフォーマットをサポートする。プレシード資金で600万ドルを調達しており、テストネットキャンペーンは2025年1月21日から3月初旬まで実施される。

その他にも、Solana上の流動性市場メーカーMeteora、高性能取引プラットフォームHyperliquid、AIを活用した検索エンジンKaitoなど、さまざまな分野のプロジェクトがエアドロップを予定している。

エアドロップへの参加を検討する場合は、必ず公式サイトで詳細を確認し、信頼性を検証した上で行動してほしい。

暗号資産(仮想通貨)のエアドロップの獲得方法

暗号資産エアドロップを獲得するには効率的なアプローチが必要だ。多くのプロジェクトが早期採用者に報酬を提供しているが、適切な準備と戦略的な参加が成功への鍵となる。

1.エアドロップの情報を集める

最新のエアドロップ情報を集めるには、複数の信頼できる情報定期的なチェックが必須となる

まず、X(旧Twitter)、Discord、Telegramなどのソーシャルメディアで公式プロジェクトアカウントをフォローすることだ。CoinMarketCapなどの暗号資産情報サイトも役立つKuCoinなどの取引所が提供するエアドロップカレンダーも便利ななツールとして活用できる。エアドロップカレンダーは開催日、参加条件、配布予定額などを一覧化しており、計画的にエアドロップへの参加準備ができる点で効率的だ。

具体的には、CoinMarketCapの「エアドロップ」セクションでは、「Airdrop Status(状況)」「Start Date(開始日)」「End Date(終了日)」「Rewards(報酬)」など重要情報がまとめられており、「The goal of this airdrop is to grow our community and reward loyal users」(このエアドロップの目的はコミュニティを成長させ、loyal userに報酬を与えることです)といった詳細も確認できる。

情報収集においては、噓の情報や詐欺広告を見ることのないよう、公式発表と確認済みの情報源からのみ情報を得るようにしてほしい。

結局のところ、質の高い情報源を見極める目を養うことがエアドロップ獲得の第一歩となるのだ。

実際にあったエアドロップの詐欺事例

Solanaベースのミームコインプラットフォーム「Pump.fun」の公式Xアカウントが2025年2月26日にハッキングされ、偽の「PUMP」ガバナンストークンのエアドロップが宣伝された。

結果、多くのユーザーが偽サイトに誘導されてウォレット接続を求められ資産を失う被害が発生。この手口はJupiter DAOやDogWifCoinアカウントのハッキングとも関連があると指摘されている。

2.獲得したいエアドロップに対応できる仮想通貨ウォレットを用意する

エアドロップを受け取るためには、対応するブロックチェーンネットワークをサポートしているウォレットが不可欠だ。なぜなら、エアドロップのトークンが特定のブロックチェーン上で発行されるため、そのネットワークと互換性のあるウォレットがなければ、受け取りも保管も不可能になるからだ。

メタマスクトラストウォレットなどの主要なウォレットは多くのネットワークに対応している。たとえば、イーサリアムベースのプロジェクトにはメタマスク、Solanaプロジェクトにはファントムウォレットが適している。

セキュリティを最優先にして、信頼性の高いウォレットを選ぶことでエアドロップを安全に受け取れるだろう。

主要な暗号資産ウォレット比較
  • メタマスク:イーサリアム、Polygonなど、EVM互換チェーン対応
  • ファントムウォレット:Solanaエコシステム専用
  • トラストウォレット:マルチチェーン対応(Bitcoin、Ethereum、Solana他)
  • Coinbase Wallet:初心者向け、多数のネットワーク対応
  • Ledger:ハードウェアウォレットでセキュリティ重視

3.エアドロップの獲得条件を満たす

各エアドロップには固有の獲得条件があり、それらを正確に満たすことが成功への道だ。

一般的な条件としては、テストネットへの参加、特定のタスクの完了、ソーシャルメディアでのフォローなどがある。LayerEdgeの場合はライトノードを運用し証明を検証する必要があり、Venice AIでは30ポイント以上を獲得してProにアップグレードする必要がある。条件を満たした後は、スナップショット日(保有状況確認日)まで条件を維持し続けることも重要だ。

公式のエアドロップメカニズムを正しく理解し従うことが、トークンを確実に受け取るための最良の方法なのだ。

エアドロップの一般的な獲得条件
  • テストネット参加:ネットワークテスト、バグ報告、トランザクション実行
  • ソーシャルメディア活動:公式アカウントのフォロー、指定投稿のリツイート・いいね
  • コミュニティ参加:Discord/Telegramへの参加、アクティブな会話
  • 保有条件:特定のトークンを一定量、一定期間保有
  • タスク完了:ゲーム参加、クエスト達成、アンケート回答
  • ステーキング:指定プロトコルでのトークンステーキング

暗号資産(仮想通貨)のエアドロップのメリット

エアドロップには、無料で暗号資産を手にできたり、銘柄の流動性が上がったりするなど、複数のメリットがある。投資家にとって直接的な恩恵だけでなく、市場全体やプロジェクトの成長にも貢献する側面があり、参加する価値が高いものだ。

無料で暗号資産 (仮想通貨)を入手でき、 将来的な値上がりが期待できる

無料で獲得した暗号資産のエアドロップだったとしても、将来的な値上がりにも期待できる。

なお、「有料エアドロップ」という概念は基本的に存在せず、エアドロップの本質は無料配布にある。

一部のプロジェクトでは「プレセール」や「IDO(Initial DEX Offering)」といった有料の初期トークン配布イベントを実施している。ただあくまでも投資として参加するもので、エアドロップと比較すると確実にトークンを入手できる代わりに資金リスクを伴う。

無料のエアドロップは、有料参加型と比べてリスクゼロでありながら成長の可能性を秘めている点が最大の魅力となる。

過去のHyperliquidエアドロップでは、適格参加者に約70億ドル相当の3億1,000万$HYPEが配布された。トークンが将来的に価値を上げれば、純粋な利益となる。

少額または無料で入手したトークンが大きな資産に成長する可能性があるのだ。

銘柄を保有する投資家が増え、 エアドロップで獲得した銘柄の流動性が上がる

一般的にエアドロップ実施後は、当該銘柄の市場流動性が著しく上昇する傾向にある。

多くの投資家が同時にトークンを受け取ることで、市場参加者が増加するためである。

たとえば、2023年のフレア(FLR)エアドロップ後、国内の多くの取引所で取引が活発化した。取引量の増加によって価格の安定性も高まり、スリッページも小さくなる。

投資家がこういった市場の動きに関する情報をいち早くキャッチするには、主要な暗号資産データサイト(CoinGecko、CoinMarketCapなど)で取引量の推移を確認したり、DefiLlamaなどの分析ツールを活用したりするのが効果的だ。

市場参加者の多様化が、市場の流動性向上と取引環境をもたらすことが最大の利点といえる。

エアドロップの参加条件に設定されている暗号資産(仮想通貨) 銘柄の値上がりが期待できる

参加条件となる銘柄は、需要増加による価格上昇が見込まれる。

多くのエアドロップは特定の銘柄を保有していることを条件としている。

具体的には、XRPを保有するとSOLOトークンが配布されたように、参加条件を満たすために銘柄購入が増えると価格は上昇する。スナップショット(保有確認)日に向けて購入が集中し、短期的な価格高騰を引き起こすケースも少なくない。

事前にこうした銘柄を保有しておくことで、需要増加による価格上昇と、短期的な価格高騰による二重の恩恵を受けられる点が大きな魅力なのだ。

暗号資産(仮想通貨)のエアドロップのデメリット

エアドロップはメリットばかりに見えるが、参加前に認識しておくべきデメリットも存在する。無料配布の裏側には、先着順で配布が終了することや、国内市場に上場していないなどリスクや制約がある。事前に理解しておかなければ期待外れな結果になる可能性もある。

先着順で配布が終了してしまうキャンペーンがある

人気のエアドロップは枠が埋まるのが非常に早く、参加機会を逃す場合が多い。

特に注目度の高いプロジェクトでは、発表から数時間で配布枠が埋まることもある。

現にMetaBrawlのエアドロップでは、50人の勝者に$25Kの賞金プールが用意されたが、参加者が殺到して早期終了した。

情報収集が遅れると参加すらできないため、常に最新情報にアンテナを張り、素早く行動する姿勢が不可欠だ。

新しい暗号資産 (仮想通貨)のため国内市場に上場していない場合がある

エアドロップされる多くは、日本の取引所では売買できない。

国内取引所は金融庁のホワイトリストに載っている仮想通貨しか取り扱えないため、新興トークンの多くは対象外となる。

SOSトークンやSOLOトークンなど多くの新興トークンは日本の取引所では取扱いがなく、海外取引所を利用しなければ売買できない状況にあるのだ。

知名度の高い新興トークン例
  • Arbitrum (ARB):イーサリアムのL2ソリューション
  • Optimism (OP):スケーラビリティに特化したL2トークン
  • Aptos (APT):Metaが開発に関わったブロックチェーン
  • SUI:高性能なブロックチェーンネットワーク
  • Blur (BLUR):NFTマーケットプレイス

獲得したトークンを日本円に換金するには、一旦海外取引所やDEXで主要通貨に変換後、国内取引所に送金するという手間が生じる。

エアドロップの獲得条件に初期投資が必要なこともある

無料で参加できるエアドロップばかりではなく、参加条件を満たすために資金が必要な場合がある。

エアドロップの中には、特定の暗号資産を事前に保有していることを要求されることも。ユーザーは一定数のトークンを購入して指定ウォレットに保管する必要が生じる。

例として、Sealanaのエアドロップでは、「1SOL」(約1万円〜1.5万円相当)を投資することで6900SEALトークンが受け取れるようになる。このように初期投資なしには参加資格が得られないケースも少なくない。

取引プラットフォームによっては一定量の取引実績が条件となることがある。結果的に取引手数料などの隠れたコストが発生することになるのだ。

エアドロップ参加に必要な投資相場例
  • プロトコル使用条件型:$10〜100(約1,500円〜15,000円)
  • トークン保有条件型:$50〜500(約7,500円〜75,000円)
  • 流動性提供条件型:$100〜1,000(約15,000円〜150,000円)
  • NFT保有条件型:$50〜数千ドル(約7,500円〜数十万円)

暗号資産(仮想通貨)のエアドロップを利用する際に気をつけるべきポイント

エアドロップの参加は魅力的にみえるが、安全に活用するには注意点も多い。無料で暗号資産を獲得できる反面、潜在的なリスクや責任も伴うため、以下のポイントを押さえておくことが賢明だ。

参加条件を十分に確認する

エアドロップへ参加するときは、必要条件を詳細に確認することが成功への第一歩だ。ここでの成功とは、無事にトークンを受け取り、将来的な価値上昇の機会を得ることを意味する。

各プロジェクトは固有の参加要件を設定している。LayerEdgeはライトノード運用やテストネット参加が必要だが、Venice AIでは30ポイント以上を獲得しProへのアップグレードが求められる。

また、参加資格の維持期間やスナップショット日(保有確認日)も重要だ。

参加条件をしっかり確認して正確に満たすことが、エアドロップの成功率を高める最も重要なポイントといえる。過去の成功例を見ても、条件を正確に把握した上で計画的に行動した参加者が良い結果を得ている。

参加条件の一覧はこちら

日本の仮想通貨取引所で売買可能な銘柄であるか確認する

エアドロップで獲得するトークンが、国内取引所で取引可能かどうかの事前調査が重要だ。

日本の仮想通貨取引所は金融庁のホワイトリストに掲載された通貨しか扱えない。実際、SOSトークンやSOLOトークンは国内では未上場だ。もし国内取引所で扱われていない場合、海外取引所やDEX(分散型取引所)を経由して他の通貨に交換する手間が発生する。

結果として、取引の手間だけでなく、複数回の取引による手数料負担も考慮すべき要素となる。

日本の主要取引所で売買可能な主な暗号資産
  • Bitcoin (BTC)
  • Ethereum (ETH)
  • XRP
  • Solana (SOL)
  • Cardano (ADA)
  • Polkadot (DOT)
  • Chainlink (LINK)
  • Bitcoin Cash (BCH)

エアドロップで獲得した暗号資産 (仮想通貨)は課税の対象になる場合がある

無料で獲得したエアドロップトークンも、税務上は課税対象になる場合が多い。

エアドロップで入手した暗号資産が経済的価値を持つ場合、入手時点での時価が課税対象となる。市場へ流通しているトークンを受け取った場合には、入手時の価値に基づいて所得税の計算が必要だ。

税務申告を怠ると後々問題になるため、獲得したトークンの価値と取得日時の記録を正確に残しておくべきだ。

※エアドロップで獲得した暗号資産(仮想通貨)が課税対象な場合の所得計算方法はこちら

エアドロップ課税シミュレーション例
  • 10万円相当のトークンを受け取った場合:雑所得として申告し、所得税・住民税合わせて約20%〜45%(所得によって変動)の税金が発生
  • 例:会社員で給与所得のみの場合、年収400万円なら約20%で2万円、年収800万円なら約30%で3万円程度
  • 年間20万円以下の利益の場合:確定申告不要(ただし記録は残しておくべき)
  • 複数回のエアドロップ受取がある場合:合計金額が課税対象となる

寄付やウォレットのパスワードを要求するエアドロップは詐欺

金銭的寄付やウォレットの秘密鍵・パスワード入力を求めるエアドロップは100%詐欺と考えるべきだ。

正規のエアドロップでウォレットのパスワードや秘密鍵の提供を求めることは絶対にない。また、「参加費」や「寄付」の名目で仮想通貨の送金を要求するケースも詐欺の典型的な手法だ。Telegramなどで突然DMが届き、魅力的なエアドロップへの参加を持ちかけられた場合は特に警戒が必要といえる。

安全性を第一に考え、少しでも怪しいと感じたらすぐに離脱することが資産保護には最も効果的だ。

相手から「絶対儲かるから」と、暗号資産(仮想通貨)の投資を誘われ、とりあえず数万円の暗号資産を購入して、相手が教えてくれた「海外の投資サイト」に預けてみた。(海外投資サイトそのものが「偽物」だった)

警視庁 暗号資産(仮想通貨)の投資詐欺に注意!

過去の仮想通貨エアドロップ一覧

過去に実施された主要な仮想通貨のエアドロップには、いくつもの成功例がある。

フレア(FLR)は2020年12月12日時点でのXRP保有量に応じて配布され、2023年に国内取引所でも実施。

シンボル(XYM)はネム(XEM)の保有者に1:1の比率で配布され、BOBAトークンはオーエムジー(OMG)保有者向けに実施された。

また、SOSトークンはOpenSeaで過去に取引したユーザーに配布され、ENSトークンはENSの利用者に対して配布されるなどのエアドロップが実施されている

過去のエアドロップを振り返ると、いつ・何を・どれだけ持っていれば・何がもらえるかが明快に伝えられたプロジェクトほど多くの参加者を集め、大きな成功を収めていたことがわかる。

主な成功例と得られたメリット
  • Uniswap(UNI):過去のユーザーに400UNI(約16万円)配布→最大40万円超に価値上昇、DEX市場シェア拡大
  • フレア(FLR):XRP保有者に配布→新規ブロックチェーン認知度向上、国内取引所上場実現
  • ENS:ドメイン登録者に平均1,500ドル相当配布→ガバナンス参加促進、用途拡大
  • シンボル(XYM):XEM保有者に1:1配布→NEMの次世代プロジェクト普及、流動性向上
  • Optimism(OP):早期利用者に最大1万ドル配布→イーサリアムL2の採用促進、トランザクション数増加

暗号資産(仮想通貨)のエアドロップに関するよくある質問

エアドロップについて多くの疑問が寄せられている。実際に参加する前に疑問点を解消しておくことで、安全かつ効果的にエアドロップを活用できる。

仮想通貨のエアドロップのデメリットは?

エアドロップには先着順の終了や国内取引所非対応などいくつかの欠点がある。

人気プロジェクトは配布枠がすぐに埋まり、参加機会を逃すケースが多い。また、新興トークンの多くは国内取引所で取り扱われておらず、海外取引所などを経由する手間が生じる。初期投資が必要なキャンペーンもあり、Sealanaのエアドロップにおいては、「1SOL」投資することが参加条件だった。

メリットばかりに目を向けず、さまざま制約も理解した上で参加判断をすべきだ。

エアドロップで得た仮想通貨の税金は?

エアドロップで獲得した暗号資産は、所得税の課税対象となる場合が多い。

市場に流通している仮想通貨を入手した場合、入手時の時価が所得金額となる。一方、経済的価値がまだ確立していない新規トークンは、取得価額が0円となり、後に売却した際の全額が所得となる。

年間の利益が20万円を超えると確定申告が必要で、雑所得として他の所得と合算される点に注意が必要だ。

仮想通貨のエアドロップを確認する方法は?

エアドロップ情報は複数の情報源から収集するのが効果的だ。

まず、X(旧Twitter)、Discord、Telegramなどの公式SNSアカウントをフォローし、最新情報を入手することをおすすめする。CoinMarketCapなどの情報ポータルサイトにもエアドロップカレンダーが用意されている。KuCoinなど取引所のエアドロップページも役立つ。

複数の情報源を組み合わせることで、見逃しを防ぎ、詐欺的なエアドロップも見分けやすくなる。

リップルのエアドロップの受け取り方は?

リップル関連のエアドロップは、対応する取引所アカウントでXRPを保有していれば自動的に受け取れる場合が多い。

フレアやSologenicのエアドロップでは、スナップショット日にXRPを保有していることが条件だった。国内ではCoincheckやbitbankなどの取引所が一部のXRP関連エアドロップに対応している。

取引所によって対応状況は異なるため、参加したいエアドロップがある場合は事前に取引所の発表を確認することが望ましい。

まとめ

暗号資産エアドロップは初期投資なしでトークンを獲得できる貴重な機会であり、プロジェクトと投資家双方にメリットがある。

2025年2月現在、LayerEdge、Venice AI、Fraction AIなど多様な技術分野のプロジェクトがエアドロップを計画している。参加する際は公式情報の確認、適切なウォレットの準備、参加条件の履行が成功の鍵となる。

無料で獲得できる点は魅力的だが、先着制限や国内取引所非対応、課税問題といったデメリットも理解しておく必要がある。

この記事のまとめ
  • エアドロップはプロジェクトによるマーケティング施策で、条件を満たせば無料でトークンがもらえる
  • 2025年2月現在、複数の革新的プロジェクトがエアドロップを計画している
  • 参加には情報収集、適切なウォレット準備、条件達成の3ステップが必要
  • 将来的な値上がり期待や市場流動性向上などのメリットがある
  • 先着制限や国内非対応、課税問題などのデメリットも存在する

結局のところ、エアドロップは暗号資産エコシステムにおける重要な資産獲得手段であり、リスクを理解した上で戦略的に参加することで大きなリターンを得るチャンスとなるのだ。

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