暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)方法解説｜おすすめの取引所も

2024年にはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などが高騰し、暗号資産(仮想通貨)市場は大きな盛り上がりを見せている。

暗号資産(仮想通貨)取引を始めて、下記のような疑問をもつ方もいるだろう。

「暗号資産(仮想通貨)を現金化(換金)できる？上限はあるの？」

「暗号資産（仮想通貨）の現金化（換金）に必要な手数料は？」

「暗号資産(仮想通貨)を現金化（換金）したら税金を払わなければならない？」

本記事では、暗号資産(仮想通貨)を現金化する方法や手順、おすすめのタイミングなどについて紹介する。

	暗号資産(仮想通貨)取引所	暗号資産(仮想通貨)販売所
メリット	スプレッドが狭く取引にかかるコストを抑えられる	シンプルな注文方法で初心者でも使いやすい
デメリット	売買が成立しにくいケースがある	スプレッドが広く取引所よりも割高になるケースある
売買仕組み	同じ取引所を利用している投資家同士で暗号資産(仮想通貨)を売買	運営会社が保有する暗号資産(仮想通貨)を、投資家が提示された価格で売買
特徴	購入したい暗号資産(仮想通貨)の価格を決められる	買値と売値のみで売買が行われる
反映時間	取引所や取引相手によって異なる	売買後即時
反映のされ方	マイニング(承認)によって取引が有効化してから反映される	取引と同時に受け渡しが完了して反映される

CoinDeskJapan推奨｜おすすめの国内仮想通貨取引所3選

取引所名	特徴
coincheck	【500円の少額投資から試せる！】 ◆国内の暗号資産アプリダウンロード数.No1 ◆銘柄数も最大級 、手数料も安い ▷無料で口座開設する◁
bitbank	【たくさんの銘柄で取引する人向け】 ◆40種類以上の銘柄を用意 ◆1万円以上の入金で現金1,000円獲得 ▷無料で口座開設する◁
SBI VC トレード	【安心安全な環境で取引したい人向け】 ◆SBIグループの100%子会社で、セキュリティが安心 ◆各種手数料無料 ▷無料で口座開設する◁

暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)方法

まずは、暗号資産(仮想通貨)の現金化の方法を紹介する。

①暗号資産(仮想通貨)取引所を通じて換金する

暗号資産(仮想通貨)は、暗号資産(仮想通貨)取引所を通じて換金ができる。

暗号資産(仮想通貨)取引所とは、投資家同士が暗号資産(仮想通貨)の売買を行う場所のこと。

買い手と売り手の注文条件が一致すれば、売買が成立する。

出金申請後に換金が完了するため、事前に振込先口座を登録しておくとスムーズだ。

取引所や取引相手によって異なるが、一般的には即日から翌営業日には反映される。

また、速やかに損益を確定させられる成行注文や、希望価格で売買できる指値注文など多様な注文方法に対応してるのも大きなメリットだ。

さらに、暗号資産(仮想通貨)販売所が3〜6％に対し、0.01〜0.1％ほどの手数料で取引可能である。

暗号資産(仮想通貨)取引所は、細かな戦略を駆使して暗号資産(仮想通貨)の取引ができるため、投資中級者〜上級者向けだ。

②暗号資産(仮想通貨)販売所を通じて換金する

暗号資産(仮想通貨)取引所が投資家同士で売買を行うのに対し、暗号資産(仮想通貨)販売所は暗号資産(仮想通貨)交換業者と直接売買を行う場所である。

暗号資産(仮想通貨)交換業者が保有する暗号資産(仮想通貨)を、提示された価格で取引をすることで売買が成立する。

暗号資産(仮想通貨)販売所では自分のタイミングで売却できるため、いくらで売却するか予め金額を決めておくとスムーズだ。

基本的には売買後即時に反映されるため、スピーディーな取引ができるのもメリットである。

反映手順は利用する暗号資産(仮想通貨)販売所によって異なるが、例としては以下の通りだ。

注文方法が簡単で売買成立が早いため、投資初心者向けだ。

暗号資産(仮想通貨)取引所と販売所の違い

暗号資産(仮想通貨)取引所と販売所には、以下のような違いがある。

操作性や機能から、一般的には投資初心者であれば販売所、投資経験者であれば取引所を利用することが多い。

	暗号資産(仮想通貨)取引所	暗号資産(仮想通貨)販売所
メリット	スプレッドが狭く取引にかかるコストを抑えられる	シンプルな注文方法で初心者でも使いやすい
デメリット	売買が成立しにくいケースがある	スプレッドが広く取引所よりも割高になるケースある
売買仕組み	同じ取引所を利用している投資家同士で暗号資産(仮想通貨)を売買	運営会社が保有する暗号資産(仮想通貨)を、投資家が提示された価格で売買
特徴	購入したい暗号資産(仮想通貨)の価格を決められる	買値と売値のみで売買が行われる
反映時間	取引所や取引相手によって異なる	売買後即時
反映のされ方	マイニング(承認)によって取引が有効化してから反映される	取引と同時に受け渡しが完了して反映される

【注意】他人との暗号資産(仮想通貨)の直接取引は詐欺の可能性が高い

近年、マッチングアプリやSNSで知り合った人物から暗号資産(仮想通貨)の投資を勧められる以下のような事例が増えている。

マッチングアプリで知り合った金融アナリストを名乗る人物から、暗号資産でもうけてみないかと誘われた。私の代わりに暗号資産を購入してくれると言い、相手から教えられた個人名の銀行口座に約150万円を振り込んだ。その後、海外にある暗号資産取引所のサイトを紹介され、購入した暗号資産の残高が確認できると言われた。順調に利益が出て残高が増えたので出金手続きをしようとしたら、いきなりサイトが見られなくなってしまった。お金を取り戻したいがどうしたらよいか。
（契約当事者：30歳代　女性）

国民生活センター 「暗号資産に関する消費者トラブル」より引用

このようなケースは運営会社の実態が確認できず、現金を騙し取られる詐欺の可能性が高いので注意が必要だ。

【一覧】暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)におすすめの国内取引所

ここでは、暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)におすすめの国内取引所を紹介する。

	取扱銘柄数	最小取引数量(ビットコイン(BTC))	日本円入金手数料	特徴
GMOコイン	27種類	販売所現物取引：0.00001BTC 販売所レバレッジ取引：0.01BTC	無料	手数料が安くサービスが充実
bitFlyer(ビットフライヤー)	37種類	販売所：0.00000001BTC 取引所：0.001BTC	銀行振込：無料(振込手数料は利用者負担) ネットバンク：330円	ビットコインの取引量が多い
BITPOINT(ビットポイント)	29種類	販売所 　買い注文：500円 　売り注文：0.00000001BTC 取引所：0.0001BTC	即時入金：無料 銀行振込：無料(振込手数料は利用者負担)	新規アルトコインをはじめ多様な銘柄を提供
Coincheck(コインチェック)	31種類	販売所：0.001BTC以上かつ500円相当額	銀行振込：無料（振込手数料は利用者負担） コンビニ入金・クイック入金：770円～1,018円	アプリが初心者でも使いやすいシンプルな操作
bitbank(ビットバンク)	41種類	販売所：0.00000001BTC 取引所：0.0001BTC	銀行振込：無料（手数料は利用者負担）	取扱銘柄が豊富 とくにリップル(XRP)の取引量が多い

暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)手順

ここでは、暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)手順を解説していく。

暗号資産(仮想通貨)を売却する

まずは、利用している取引所(販売所)で暗号資産(仮想通貨)の売却を行う。

暗号資産(仮想通貨)の売却方法には、価格を指定せず現在の市場価格で売却する成行注文と、売却価格を指定する指値注文がある。

暗号資産(仮想通貨)販売所では成行注文が一般的で、暗号資産交換業者から提示された価格に対し、納得できれば売却をすることで売買が成立する。

ビットコイン(BTC)を例にあげると、暗号資産(仮想通貨)販売所での売却手順は以下の通りである。

暗号資産(仮想通貨)取引所では指値注文が一般的で、投資家同士で価格を決めて注文を出し、お互いに納得できれば売買が成立する。

ビットコイン(BTC)を例にあげると、暗号資産(仮想通貨)取引所での売却手順は以下の通りである。

売却を行った暗号資産(仮想通貨)取引所(販売所)で出金申請を行う

暗号資産(仮想通貨)を売却後、利用している取引所(販売所)にて出金申請を行う。

日本円で出金する場合は、事前に振込先口座の登録を済ませておかなくてはならない。

暗号資産(仮想通貨)販売所は即時、暗号資産(仮想通貨)取引所は取引相手によって反映時間が異なる。

手数料は暗号資産(仮想通貨)販売所が3〜6％に対し、0.01〜0.1％ほどの手数料で取引可能だ。

また、振込先口座とアカウント名義が同一ではないと、不正を疑われてアカウントが凍結される可能性があるので注意しよう。

暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)におすすめのタイミング

ここでは、暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)におすすめのタイミングを紹介する。

保有している暗号資産(仮想通貨)銘柄が高騰した時

保有する暗号資産(仮想通貨)が高騰した時は現金化(換金)に最適だ。

暗号資産(仮想通貨)の価値は不安定なため、より高く売却しようと高騰を待っていると一気に下落することもある。

そのため、高騰したタイミングで現金化(換金)するほうが利益を得られる可能性が高い。

高い金額で現金化(換金)したい人は、日頃から暗号資産(仮想通貨)関連のニュースをチェックして、高騰に置いていかれないようにすることが大切だ。

保有する暗号資産(仮想通貨)が高騰していたら、現金化(換金)のよいタイミングのひとつと言える。

保有している暗号資産(仮想通貨)が予め決めていた含み益・含み損に達した時

保有する暗号資産(仮想通貨)が含み益・含み損に達した時は現金化(換金)に最適だ。

暗号資産(仮想通貨)が高騰している時はさらなる価格上昇を狙いがちだが、迷っているうちに現金化(換金)のタイミングを失ってしまう。

予め含み益を決めておくことで、価格の上下に翻弄されずベストなタイミングで現金化(換金)できる。

2020年11月9日時点で約1万5,500ドルだったビットコイン(BTC)は、2021年11月9日には6万8,500ドルに高騰し、約4倍以上の利益を得た事例もある。

また、反対に含み損を決めておくことで、暗号資産(仮想通貨)損失を最小限に抑えられる。

暗号資産(仮想通貨)を扱う海外FX業者では、一般的にMT4やMT5などチャートを分析できるツールが使用可能だ。

価格変動や市場のトレンド分析を取り入れて含み益・含み損を決めていると、感情に左右されることなく利益の確定ができる。

経済指標や関税の対策など経済面の重大なニュースが発表されたとき

経済指標や関税の対策など経済面の重大なニュースが発表されたときは、現金化(換金)に最適だ。

暗号資産(仮想通貨)に関連した世界的なニュースが発表されると、取引価格に大きな影響が出る。

特に注目したい経済指標は以下のとおり。

• 米国雇用統計：アメリカの雇用情勢を表す経済指標。「非農業部門雇用者数」「失業率」などの発表で為替レートに大きな影響がある。
• FOMC声明/議事録：アメリカの金融政策を決定する機関。金融政策の変更や経済状況、今後の見通しなどが発表される。
• フェデラル・ファンド金利(FF金利)：アメリカの政策金利の目標を決める機関で、金利の誘導目標によって2国間の金利差が為替レートに反映される。

経済政策の発表前は落ち着いていた銘柄でも、経済政策発表後に高騰して大きな価格変動が起こることがある。

例えば、2020年3月の米FRBによる緊急利下げ発表後、NYダウは一時2,000ドル超の急落を記録し、その後大きく反発した。
また、2022年10月の日本政府による為替介入後、ドル円は一時151円台から146円台まで急落した。

そのため、投資家は上記のような経済指標を必ずチェックしている。

事前に情報を備えておくとより現金化(換金)のタイミングを狙いやすいため、日々の情報収集は必要不可欠である。

暗号資産(仮想通貨)市場全体が下落傾向にある時

暗号資産(仮想通貨)市場全体が下落傾向にある時は、現金化(換金)するのが最適だ。

購入した金額を下回るほど下落してしまうと、より大きな損失を抱える可能性があるためである。

タイミングを見極めて、大きく下落する前に現金化(換金)をするように注意が必要だ。

暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)を行う際の注意点

ここでは、暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)を行う際の注意点を解説する。

暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)を行い利益が出た場合、所得とみなされ税金がかかる

暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)で利益が出れば、所得とみなされ税金がかかる。

対象となるのは、現金化(換金)をした分ではなくポジションの決済で確定した利益である。

給与所得がある場合、給与以外の所得が年間20万円以上であれば確定申告が必要。

一方、給与所得がない方や個人事業主であれば、年間の所得が48万円以上であれば申告義務がある。

住民税と累進課税を合わせた税率15%~55%程度の税金が課せられるため、申告漏れがないように注意が必要だ。

所得金額	税率
195万円以下	5%
195万円〜330万円以下	10%
330万円〜695万円以下	20%
695万円〜900万円以下	23%
900万円〜1,800万円以下	33%
1,800万〜4,000万円以下	40%
4,000万円以上	45%

暗号資産(仮想通貨)取引で発生した利益の確定申告方法を知りたい方はこちら

暗号資産(仮想通貨)取引の確定申告方法は、国税庁公式サイトの「確定申告書等作成コーナー」に掲載されている。

暗号資産(仮想通貨)の利益が20万円以上であれば、以下の手順で速やかに確定申告を行う必要がある。

誤って申告漏れが発生し、結果として脱税とならないよう十分注意してほしい。

暗号資産(仮想通貨)を現金化(換金)すると手数料がかかる

暗号資産(仮想通貨)を日本円に現金化(換金)すると手数料が発生する。

手数料は、仮想通貨取引所(販売所)、または利用している銀行によって異なる。

仮想通貨取引所(販売所)	手数料
bitFlyer(ビットフライヤー)	無料(住信SBIネット銀行からクイック入金) 330円(住信SBIネット銀行からクイック入金以外) 220〜440円(三井住友銀行) 550〜770円(三井住友銀行以外)
Coincheck(コインチェック)	407円
bitbank(ビットバンク)	220〜440円(三井住友銀行) 550〜770円(三井住友銀行以外)

例えば、Coincheck(コインチェック)は一律407円、bitFlyer(ビットフライヤー)は利用している銀行によって220円〜770円の手数料がかかる。

bitbank(ビットバンク)は換金額が3万円未満で550円、3万円以上で770円だ。

現金化(換金)する金額によっては、手数料で相殺されてしまう場合もあるため注意が必要だ。

売却する暗号資産(仮想通貨)取引所によって売却価値が異なる

売却する暗号資産(仮想通貨)取引所によっては売却価値が異なることがある。

理由としては、利用者の需給のバランスが異なることや、相場や市場の変化に関係している。

ビットコイン(BTC)を例にしてみると、某日の売却価値には以下のような違いがあった。

仮想通貨取引所(販売所)	ビットコイン(BTC)価格(JPY)
bitFlyer(ビットフライヤー)	1203万536円
Coincheck(コインチェック)	1203万7955円
bitbank(ビットバンク)	1202万3732円

上記を見ると、bitbank(ビットバンク)が1202万3732円と販売価格が最も安い。

最も高いbitFlyer(ビットフライヤー)と比較すると、6804円の差がある。

このように、売却する暗号資産(仮想通貨)取引所やタイミングによって売却価値に差があるため、複数の取引所の価格を比較して売却する投資家も多い。

価格が安い取引所で購入した暗号資産(仮想通貨)を、価格の高い別の取引所で売却すると利益を狙いやすい。

暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)に関するよくある質問

ここでは、暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)に関するよくある質問をまとめた。

仮想通貨は現金化できる？

暗号資産(仮想通貨)は現金化が可能である。

暗号資産(仮想通貨)の取引所(販売所)を通じて現金化を行う。

仮想通貨は日本円に出金できる？

仮想通貨は日本円として出金できる。

保有する仮想通貨を取引所(販売所)で売却し、日本円に換金後であれば出金が可能だ。

仮想通貨で50万円儲けたら税金はいくら？

仮想通貨の50万円のみの所得であれば、50万円の5％である5,000円の税金がかかる。

仮想通貨の利益は所得税(雑所得)とみなされるため、ほかの所得に応じて税金額が異なる。

仮想通貨を現金化するには何日かかる？

仮想通貨の現金化にかかる日数は、最短で即日である。

使用する販売所や取引所、または出金申請のタイミングによって異なる。

まとめ

暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)の方法は取引所(販売所)によって異なるが、手数料の低さや操作の簡単さで選ぶとスムーズだ。

利益を狙うには現金化(換金)するタイミングも重要なので、暗号資産(仮想通貨)に関する日々の情報収集が大切である。

また、利益に応じては確定申告の義務もあるため注意が必要だ。

自分の投資スタイルに合わせて取引所(販売所)を選び、暗号資産(仮想通貨)の現金化(換金)を行うことが大切である。

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