アクシーインフィニティ

アクシーインフィニティ （Axie Infinity） の基本情報

アクシーインフィニティ（Axie Infinity/AXS）とは？

アクシーインフィニティ（Axie Infinity）とは、アクシーというモンスターを育てて戦わせるベトナムのSky Mavisが作ったNFTの対戦ゲームである。AXSはアクシーインフィニティのガバナンストークンであり、ゲーム内でも入手方法が限定されており、保有することでガバナンス投票に参加できる。

アクシーインフィニティ（Axie Infinity/AXS）の特徴

プレイすることで仮想通貨を入手できる育成ゲーム

アクシーインフィニティは、アクシーと呼ばれるモンスターを育てて戦わせるゲーム内容であり、既存のゲームである「ポケットモンスター」や「たまごっち」から影響を受け、これらを参考にゲームが作られている。一方で、既存ゲームと大きく異なる点は、ゲームをプレイすることでガバナンストークンのAXSとユーティリティトークンのSLPを入手できることだ。

SLPはアクシーを育てるのに必要なトークンであるが、仮想通貨取引所を通して法定通貨に換金できる。ゲームをプレイするほどSLPを入手できるので、ゲームでお金を稼げる仕組みができている。一方で、AXSはアクシーインフィニティのガバナンストークンであるが、ゲーム内で入手できるタイミングがSLPよりも限られていることから、SLPよりも価値を持つトークンである。

スカラーシップ制度

スカラーシップとは、一般的には奨学金という意味であるが、アクシーインフィニティにおけるスカラーシップ制度は、自身が所有しているアクシーを他のプレイヤーに貸し出してレンタル料を受け取れる仕組みのことである。

ゲーム内のアクシーを資産として見た時、ゲームを有利に進められる強いアクシーには価値がある。強いアクシーを持っていないプレイヤーには需要があるため、複数の有用なアクシーを持っていれば安定した不労所得が得られる可能性がある不動産投資の側面がある制度だ。

ゲームを始めるにはアクシーを購入するためのETHが必要

アクシーインフィニティを初めてプレイするのに必要な通貨は、AXSでもSLPでもなくイーサリアム（ETH）となっている。アクシーインフィニティを始めるには、3体のアクシーをNFTのマーケットプレイスでETHを交換通貨として購入する必要があるからだ。ゲーム内で人気となる特徴を持つアクシーは高額で取引される。

アクシーを一度購入すればNFTマーケットプレイスだけでなく、ゲーム内でAXSとSLPを支払って新しいアクシーを繁殖させることで増やせる。新たに生まれるアクシーはステータスなどがランダムに決まる性質からギャンブル性の高いシステムとなっている。

アクシーインフィニティ（Axie Infinity/AXS）の歴史

アクシーインフィニティは、ベトナムのSky Mavisから2018年にリリースされたNFTゲームである。当初はイーサリアムのブロックチェーン上で開発され、ERC-20に準拠して発行されるAXSとSLPの独自トークンを発行した。しかし、イーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題から、独自のサイドチェーンのRoninに移行している。

アクシーインフィニティ（Axie Infinity/AXS）の今後

ゲームをプレイするユーザーの増加

アクシーインフィニティのガバナンストークンであるAXSは、SLPも含めてその価値がゲームに依存している。ゲームの利用者が減少すれば相対的にトークンの価値が減少し、ゲームの利用者が増加すればAXSの価値は上昇しやすいといえるだろう。アクシーインフィニティが世界中の人々に広くプレイされるようになれば、特に入手が難しいAXSの需要は高まりやすい。一方で、利用者の減少や、ゲームの終了で無価値になることも考えられる。

ゲームの報酬がトークンの価値に依存する性質

アクシーインフィニティでお金を稼げるのは、ゲーム内で入手できるAXSもSLPに価値があり、仮想通貨取引所を利用して現金化できる点にある。獲得できるAXSやSLPの数量に変化がない場合でも、トークンの価値が減少すれば法定通貨に換金したときにゲームをプレイして得られる報酬も減少することになる。

この性質はトークンの価値が上昇している局面では相対的に報酬が増えることから、ユーザーの増加が期待できるが、減少に転じた場合はよりユーザーが減る原因となるだろう。仮想通貨市場の全体が下落している局面でもユーザー数を維持しつつ、増加に転じることができるかどうかが鍵となるだろう。

アクシーインフィニティ（Axie Infinity/AXS）の購入方法

AXSは国内取引所のbitbankで購入できる。海外取引所でも購入できるが、CoinDesk JAPANでは、金融庁に登録された国内の仮想通貨取引所で暗号資産を購入することを推奨している。

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