ディークレッド

DCR
JPY
  • USD
  • JPY
2,145
24h変動率
3.44%
24h変動値
71.27
時価総額
353億
24h変動値
71.27
時価総額
353億
EXPORT DATA
1H6H12H1D1W1M3Mall
TO

ディークレッド (Decred) の基本情報

PoWとPoSのハイブリットマイニングシステムを利用しているため、少数のグループが取引を支配したり、コミュニティの意見なしにDecredに変更を加えることができないようになっている。

発行上限 21,000,000
承認方式 PoW,PoS
開始日 2016年2月
中央機関
提唱者 Jake Yocom-Piatt
オフィシャルサイトURL https://www.decred.org/
ホワイトペーパーURL https://docs.decred.org/
公式X URL https://twitter.com/decredproject
※当社は、この情報を用いて行う判断の一切について責任を負うものではありません。免責事項

ディークレッド(DCR)とは

ディークレッド(Decred/DCR)は、PoWとPoSの2種類の承認アルゴリズムを使うことで通貨の安定性を図る「ハイブリッド型仮想通貨」として知られている暗号資産(仮想通貨)である。また、ガバナンスにコンセンサス投票システムを導入していること、さらにアトミックスワップにも対応している点なども特徴的だ。

ディークレッド(DCR)の歴史

ディークレッドは2016年2月に新規公開され、その後、約2年で価値は70倍となった。2021年4月に韓国の大手仮想通貨取引所「Upbit」が取り扱いを開始したことなどが影響し、3万円を上回る最高値を付けている。2022年前後からは仮想通貨全体のトレンドと同様に下落傾向にある。

ディークレッド(DCR)の特徴

「ハイブリッド型 」の承認アルゴリズム

ディークレッドのマイニングには「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」と「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」という2種類の取引承認方法が導入されている。「ハイブリッド型」であることによって、後述する「51%攻撃」や「Nothing at Stake」など、それぞれのデメリットを補っている。

従来の仮想通貨が抱えていた問題を解決するハイブリッド型の承認アルゴリズムによって、 ディークレッドは支持を高めた。

コンセンサス投票システムによるガバナンス

ディークレッドのプロジェクトを進める上で、通貨を保有するユーザーは一定の条件を満たせば、システム改善のための提案や投票が可能である。過去の開発経緯や履歴も全て公開されており、管理や開発はオープンになっている。開発やガバナンスに積極的にコミットメントしたいユーザーにとって、魅力的な仕組みだといえるだろう。

アトミックスワップ

ディークレッドは「アトミックスワップ」と呼ばれるシステムを持つ。アトミックスワップは取引所など第三者の仲介なく、ユーザー間だけで異なる種類の仮想通貨同士の取引ができる仕組みだ。仲介を省くことで取引速度が上昇し、不正取引のリスクも減らすことができるというメリットがある。秘匿性の高い取引も可能になる。

2017年にライトコイン(LTC)創設者のチャーリー・リー氏とディークレッドの開発チームがアトミックスワップを行い、成功したことが話題になった。

PoW・PoSの「ハイブリッド型」である理由

ディークレッドがハイブリッド型仮想通貨として注目されたのは、PoWとPoSを併用することで、それぞれ単体で生じるシステム上の脆弱性をカバーできると考えられているためだ。

PoW(プルーフ・オブ・ワーク)とは

PoW(Proof of Work)は、ビットコイン(BTC)などで採用されているマイニング方法で、最も速く解答に辿り着いた人が報酬を得る。そのため大量の高性能なコンピューターと膨大な電気代が必要な上、報酬よりもマイニングコストの方が高くついてしまう可能性もある。

また、悪意ある個人やグループがネットワーク全体の採掘速度の51%を支配し、不正な取引や改ざんを行う「51%攻撃」のリスクも否定できない。

PoS(プルーフ・オブ・ステーク)とは

PoS(Proof of Stake)では、通貨の保有量に応じて報酬を得ることができる。イーサリアム(ETH)などが採用している承認方法だ。PoWの問題点を解消するために生まれたが、通貨を多く持っていると有利なため、富が集中し通貨の流動性が損なわれる可能性がある点などがデメリットだ。

また、電気代などのコストがかかるPoWと異なり、PoSでは間違ったブロックを承認することにデメリットがないため、コストなく全てのブロックを承認してしまう「Nothing at Stake」と呼ばれる問題が起きる。

ハイブリッド型へ

これらのPoWとPoSの特徴をふまえ、ディークレッドはハイブリッド型を用いることでそれぞれの問題点の解決を図っている。ブロック生成の報酬は60%がPoW、30%がPoS、10%が開発資金に充当される仕組みだ。通貨が分裂して新しい通貨ができる現象「ハードフォーク」を避けることもでき、通貨の安定性も保てる。

ライトニングネットワークを実装する方針

ディークレッドは今後「ライトニングネットワーク」の実装も目指している。ライトニングネットワークとは、ブロックチェーンの外で取引を行うオフチェーン取引によって仮想通貨の送金速度を上げたり、少額決済(マイクロペイメント)に対応した安い手数料を実現したりするための送金方法だ。

特に、ライトニングケーブルはマイクロペイメントを可能にし、少額取引によるこれまでにない新しい商品やビジネスが生まれるかもしれない。そのため期待が高まっている。

ディークレッド(DCR)の購入方法

日本国内の取引所ではディークレッドを取り扱っていない。取引したい場合は、BittrexやUpbitなどディークレッドを扱っている海外の仮想通貨取引所を利用する必要がある。

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