テザー
USDT- USD
- JPY
テザー (Tether) の基本情報
発行上限 | なし |
---|---|
承認方式 | PoR |
開始日 | 2014 |
中央機関 | Tether Limited社 |
提唱者 | |
オフィシャルサイトURL | https://tether.to/en/ |
ホワイトペーパーURL | https://tether.to/en/transparency/ |
公式X URL | https://twitter.com/tether_to |
テザー(Tether/USDT)とは
テザー(Tether/USDT)は米ドルに連動した法定通貨担保型のステーブルコインだ。仮想通貨銘柄の中で世界第3位の時価総額を誇り、ステーブルコインの中では時価総額が最大だ。価格が安定しやすいというメリットから、テザーを実質的な法定通貨として取り入れようとする都市も現れるなど、今後ますます需要が高まる可能性がある。
テザー(Tether/USDT)の歴史
2014年にビットコイン投資家や開発者らによって発表されたテザーは、世界初のステーブルコインとして誕生した。ステーブルコインでありながらも初期は値動きが大きく、1USDTが1.2ドルになることもあった。しかし、取引高の安定した増加と仮想通貨市場の拡大によって、2019年ごろからは価格が安定している。
2022年5月、無担保型のステーブルコインであるTerra USD(TUSD)のペッグが崩れ、暴落した。いわゆる「テラショック」だ。その影響を受けてビットコインなどを含む多くの仮想通貨の価格が急落した。テザーも同様に一時期価格を下げたが、その後再び安定して1ドル付近を保っている。
テザー(Tether/USDT)の特徴
法定通貨担保型のステーブルコイン
テザーは、仮想通貨の中でも価格が比較的安定していることが特徴の「ステーブルコイン」だ。法定通貨である米ドルを担保として、1USDT=1ドルにペッグ(連動)されている。運営元のTether Limited社が発行するテザーの量と、保有する米ドルの量を同量にすることで価値が維持される仕組みだ。
テザーは独自のブロックチェーンではなく、イーサリアムやポリゴンなどの大手プラットフォーム上で供給されている。
時価総額は第3位
2024年3月時点で、テザーの時価総額は1,000億ドルを超えている。これは、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)に次ぐ仮想通貨第3位の規模で、ステーブルコインの中では最大となっている。
スイス・ルガーノがテザーを法定通貨へ
スイス南部にある都市ルガーノでは、テザーとビットコイン、LVGA(スイスフランに連動するステーブルコイン)の3種類を、事実上の法定通貨として使用できるようになる。2022年3月に、ルガーノ市とテザー側が署名した。
これはテザーなどを企業や店舗の決済手段として使えるだけでなく、納税や公共サービスの支払いにも利用できるようにするという計画だ。ルガーノ市は仮想通貨やブロックチェーンの推進に肯定的な都市で、普及拡大に向け取引の処理を上げる「ライトニングネットワーク」の導入も予定している。
ステーブルコインの種類とメリット
テザーは代表的なステーブルコインの1種だ。ビットコインなど価格変動の大きい仮想通貨と異なり、ステーブルコインは裏付け資産などによって価格が安定するように設計されている。
価格維持の仕組みによって、以下の種類がある。
種類 | 担保(ペッグ) | 仮想通貨の例 |
法定通貨担保型 | ドルや円など | テザー、TrueUSDなど |
仮想通貨担保型 | ビットコインやイーサリアムなど | DAIなど |
商品担保型(コモディティ型) | 金や原油など | テザーゴールドなど |
無担保型(アルゴリズム型) | オリジナル通貨の発行などにより、アルゴリズムで調整 | テラ、AMPLなど |
ステーブルコインはその性質ゆえに、価格変動によって利益を得るための投資対象としてよりも、決済手段などに使われることが多くなっている。ブロックチェーン技術の進歩や仮想通貨の普及に伴い将来性が期待されている。
テザー(Tether/USDT)の今後の動向と将来性
テザーは今後も改善と拡大を続けていく方針だ。具体的には、マルチシグやスマートコントラクトの実装が計画されていることに加え、「Kusamaネットワーク」でのローンチ予定も発表されている。
マルチシグ(マルチシグネチャー/Multi Signature)とは、仮想通貨の交換業者・取引所やウォレットなどで活用されているセキュリティ技術だ。データの改ざんや流出を防ぐための秘密鍵を複数設定しそれぞれ管理しておくことで、より厳重に仮想通貨を守ることができる。
スマートコントラクトは、ブロックチェーン上でプログラムに従った契約を自動で実行するシステムで、イーサリアムなどで実装されている。履歴がブロックチェーンに残るため、改ざんを防ぎ、契約の透明性が確保できる。契約の締結に第三者を介在しないため、手数料などのコスト削減も見込める。
さらにテザーは今後、ブロックチェーン「Polkadot」の関連ネットワークである「Kusama」上で発行される予定だ。Kusamaは異なるブロックチェーンを1つのパラチェーンネットワークにまとめる機能を持ち、Polkadotのテストネットワークとして位置付けられている。
テザー(Tether/USDT)の購入方法
2024年3月現在、テザーは国内の仮想通貨取引所では取り扱いはない。購入したい場合は、Binanceなど海外の取引所を利用する必要がある。国内取引所でビットコインなどの仮想通貨を購入した上で、上記などの海外取引所のアカウントを開設・送金し、テザーを取引できる。
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